2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 国家に抗する社会

ピエール・クラストルというフランス人の人類学者が1974年に発表した政治人類学の本。先日拝読させて頂いた「『文明論之概略』を読む」の最後のところで、丸山真男は「主権国家を主要単位とする世界秩序原理」は決定的な破綻の様相を呈していると指摘してい…

 前黒山

今日は、妻と一緒に塩原にある前黒山を歩いてきた。秋晴れの日曜日ではあるが、先週、県外まで足を伸ばしたばかりなので今週は近場で済ませることにし、塩原にあるこの地味〜な栃木百名山に白羽の矢を立てる。以前は藪コギ必至の山だったらしいが、数年前に…

 松本清張全集3

「ゼロの焦点」と「Dの複合」という2編の長編を収録。「ゼロの焦点」は、これまで映画やTVドラマで何度となく映像化されてきた著者の代表作の一つなので題名くらいは知っていたが、おそらく真面目に鑑賞したことは一度もないハズ。見合い結婚後、半月もし…

 榛名山

今日は、妻と一緒に“上毛三山”の一つである群馬県の榛名山を歩いてきた。赤城山同様、この“榛名山”というのも榛名湖をぐるっと囲むように配置された山々の総称であり、その中からどのピークを歩くのか、あらかじめ決めておく必要がある。一番メジャーなのは…

 会津朝日岳

今日は、平日に休みを取って福島県にある会津朝日岳を一人で歩いてきた。既に各地から紅葉の話題が聞えてくるのだが、なかなか上手く都合が付かなくて今年の紅葉見物はまだ実現できていない状況。このままグズグズしていると好機を逸してしまう可能性もある…

 霧が晴れた時

恐怖小説の名手としても知られる小松左京の“自選”による恐怖小説集。全部で15編の短編小説が収められているのだが、傑作として名高い「くだんのはは」と「保護鳥」は他のアンソロジーか何かで読んだ記憶があるので、今回初めて読んだのは残りの13編。山歩き…

 北海道旅行(第3日目)

今日は、午前中、釧路市内を観光してから午後の便を使って帰宅する予定。本当は早起きをして午前5時半からの「朝いちカヌー体験」を楽しむ予定だったが、昨日の時点で主催者から中止の連絡があったため、いつもどおりの時刻に起床してホテルでの朝食を済ま…

 北海道旅行(第2日目)

今日は知床半島クルーズを楽しんでから車で釧路まで移動する予定。出発前に経験者である妻に知床半島クルーズ(=おそらく大型船)の印象を尋ねたところ、ほとんど記憶に残っていないという残念な回答だったため、今回は小型船を利用する「ゴジラ岩観光」の“…

 北海道旅行(第1日目)

今日は、妻&娘と一緒に2泊3日の日程で北海道旅行に出掛ける日。今年の夏の旅行は長野の上高地の予定だったのだが、あいにく長男の都合が付かないことが判明して敢えなくドタキャン。その時点では既に夏休みシーズン中の旅行の手配は難しそうだったので、…

 「文明論之概略」を読む

丸山真男による福沢諭吉の「文明論之概略」の注釈書。竹内好による脱亜入欧論批判の影響もあって、福沢諭吉に対してはあまり良い印象を抱いていなかったのだが、その一方で丸山の“福沢惚れ”も有名であり、この本も、まあ、いつかは読んでみなければと思って…