鶏頂山から釈迦ヶ岳

今日は、妻と一緒に日光市の鶏頂山周辺を歩いてきた。

この週末は中禅寺湖周辺のアカヤシオが見頃だそうであり、久しぶりに社山にでも行こうかと妻と相談。しかし、混雑は必至であり、別の山の話をしているときに妻が“鶏頂山”という名前に反応を示す。まあ、花見には早いだろうが、その分、空いているだろうということで協議が成立し、午前7時過ぎに赤い鳥居の立つ西口登山口の駐車場に到着する。

意外にもそこには7、8台くらいの車が停まっており、県外ナンバーの車もチラホラ。鶏頂山がそんなに人気があるというのは知らなかったが、これでは大間々台の駐車場は大混雑だろうと思いながら7時18分に出発。鳥居をくぐって明確な登山道を歩いていくと、しばらく先で旧スキー場のゲレンデに出られたようであり、広くなった登山道(=道端には昨夜(?)の降雪が消えずに残っていた。)を進んで8時13分にゲレンデ最高地点。そこには何故か一脚の白い椅子が置かれていた。

さて、大沼入口(8時18分)を過ぎて弁天沼(8時34分)に着くと、その先から次第に傾斜が増していくが、妻もまだ元気なので問題は無さそう。しかし、尾根(9時7分)に乗ってからが一苦労であり、雪解けでドロドロに泥濘んだ段差の大きい斜面に思わぬ苦戦。それでも何とか頑張って、9時27分にようやく立派なお社の建つ山頂(1765m)に着くことができた。

12年前に一人で訪れたときにはガスで何も見えなかったが、今日は快晴に恵まれたため、釈迦ヶ岳~中岳~西平岳と続く山並みを間近に眺めることができる。妻にはあらかじめ釈迦ヶ岳まで縦走できることを話しておいたが、まあ、既に2時間以上歩いているのでちょっと無理だろう。そう思ってここから下山して良いか確認したところ、意外にも彼女の答えはNOであり、9時50分に釈迦ヶ岳を目指して再出発!

幸い泥濘が酷いのは鶏頂山直下だけであり、そこを抜けてしまえばずっと歩きやすくなってくる。それなりのアップダウンがあるのでスピードは上がらないが、のんびり歩いて行けば無問題であり、明神岳分岐(10時32分)~大間々台分岐(11時11分)と進んで11時20分に釈迦ヶ岳(1795m)の山頂に到着。

そこには大間々台方面からと思われる多くの登山者が休憩しており、我々も少し離れたところに腰を下ろす。妻にしてみれば久しぶりの“ロングウォーク”になる訳であるが、表情にはまだ余裕があり、6年前に大間々台から登ったときに比べると随分逞しくなった印象。まあ、実際にはペース配分が上手くなっただけなのかもしれないけどね。

さて、11時47分に下山に取り掛かり、まずは往路を引き返して12時46分に弁天沼近道分岐分岐に着く。ここを右に入るとしばらくは残雪の上を歩くことになるが、その先には今日一番の快適な登山道が続いており、そこを歩いて弁天沼(13時6分)~大沼入口(13時24分)。ここから大沼(13時27分。ここにも白い椅子が2脚置いてあった。)まで往復した後、ゲレンデ最高地点(13時49分)を経て14時29分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は11.0kmだった。

ということで、鬼怒川温泉を抜けるところでちょっとだけノロノロ運転にハマったが、GWらしい渋滞に巻き込まれたのはそこだけであり、後は軽快に車を走らせて無事帰宅。車中で、釈迦ヶ岳まで頑張った理由を妻に尋ねたところ、先日の銀山温泉で溜め込んだカロリーを消費するためとのことであり、やはり我が家の山歩きは花見よりダイエット優先のようです。
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