早春の京都旅行(第1日目)

今日は、妻と一緒に2泊3日の日程で一年ぶりの京都旅行に出発する日。

俺の第二の勤め人人生も今月末で一応終了の予定であり、長年助けてもらった妻へのお礼も兼ねて卒業旅行を企画。心配された関西圏におけるコロナの感染状況も京都に限ってはまだ落ち着いているようであり、まあ、これなら感染の危険性は低いだろうと考えながら、午前9時前に京都駅のホームに降り立つ。

さて、本日の予定は去年2月に歩いた京都一周トレイルの続きであり、そこから烏丸線~京都バスと乗り継いで10時前にケーブル八瀬駅に到着。この日はケーブルカーの車体デザインが23年ぶりにリニューアルされた初日だったが、特に混雑している様子もなく、記念品を頂戴してからすんなり乗車。三分咲きの桜を間近に眺めながらあっと言う間にケーブル比叡駅に着いてしまう。

今日の天気は午後から崩れる予報だが、この時点ではまだ青空が広がっており、昨年歩いた「東山コース」の終点のところから下界の眺めを楽しんだ後、10時20分に「北山1」をスタート。前回は「北山2」(10時30分)のところから大比叡方向に向かったが、今回はそのままトレイルを歩き続けて10時51分に「北山6」。ここを直進すれば延暦寺東塔があるが、妻もそちらは訪れたことがある故、歩道橋を渡って西塔方面へと進む。

この辺りから大小様々な伽藍の近くを歩いて行くことになるが、釈迦堂手前の「北山8」(11時3分)に着いたところで“トレイルの人は右下の階段の方へ下りていくように”と声を掛けられる。声の主はその先にある巡拝受付所の職員の方のようであるが、そちらに下りてしまうと西塔中心部の見学ができなくなってしまうので、巡拝料(@1000円)を支払ってからにない堂~釈迦堂と進む。

一通り見学してからトイレを済ませると、ようやく本格的な(?)トレイルのスタートであり、奥比叡ドライブウェイの下(11時29分)を潜って山中へと入っていく。最初の頃は右手にドライブウェイが見えているのが少々不満だったが、休憩を取った玉体杉(12時00分)の前後からは一気に山歩きっぽくなってくる。

本日のメインイベントはその先にある二つのピーク越えであり、まずは急な斜面を上って12時24分に横高山(767m)に到着。次の水井山(12時44分、793.9m)が京都一周トレイルの最高地点らしいが、それはトレイルが稲荷山や大文字山といった山頂をことごとく外しているからであり、事実、大比叡(848.1m)に比べるとこっちの方が50m以上低いんだよね。

さて、馬酔木が満開の山頂でそんなウンチクを妻に披露してから再出発。13時26分に着いた仰木峠で稜線を外れて大原方面へと下りていくが、「北山19」(13時37分)にも“急坂注意”と書いてあるボーイスカウト道の下りはなかなか大変であり、沢付近に立つ「北山21」(14時1分)まで下りてきてようやく一安心。

防獣柵(14時16分)を通過すると間もなく大原の集落へと入っていくが、本日の宿泊の予約を入れてある「旅荘 茶谷」はまだ2km弱くらい先であり、トレイルを外れて国道367号線をテクテク歩いていく。途中、適当な飲食店を見つけたら早めの夕食を済ませてしまうつもりだったが、ようやく見つけたお店には早くも営業終了の札が下がっており、結局、空腹のまま宿(14時58分)に着いてしまう。本日の総歩行距離は11.8kmだった。

ということで、再度外出するのは面倒なので、宿に夕飯の追加をお願いしてから部屋に入ってゴ~ロゴロ。相変わらずの安宿ではあるが、バックパッカー気分の我々(?)にとっては十分満足できるレベルであり、遂に降り出してしまった雨音を少々不安な気持ちで聞きながら早々に布団にもぐり込みました。
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