冬の京都旅行(第1日目)

今日は、妻と一緒に一泊二日の京都旅行に出発する日。

大阪に用事があるという妻から同行を誘われたのは一月以上前のことであり、その時、脳裏に浮かんだのが4年前に伏見稲荷大社から銀閣寺まで歩いた“京都一周トレイル”。そこで、妻が大阪で用事を済ませている間に一人でその続きを歩いてしまい、翌日は二人して鞍馬寺周辺を見て回るというスケジュールを立て、無事、妻の了承を得る。

さて、朝一の新幹線に飛び乗って京都駅に着いたのが午前9時55分。ここで大阪まで向かう妻と一旦別れ、駅のコインロッカーに余分な荷物を預けてから四条河原町銀閣寺行の市営バスに乗る。市内の道路はそれなりに混んでおり、4年前にも訪れた銀閣寺道バス停に着いたのは10時50分のことだった。

そこでGPSのスイッチをONにしてから歩き出すと、浄土寺橋のたもとに懐かしい「東山52-1」のプレート(10時53分)が立っており、いよいよここから京都一周トレイルの再開となる。しばらく街中の舗装道路を歩いていくと、「東山55」(11時1分)の先にバプテスト病院が建っており、そこの駐車場の奥から尾根に取り付くのかと思いきや、ルートは大山祇神社方面に続いており、「東山56-2」(11時9分)を右折してようやく山道に入る。

最初の小ピークである茶山(東山56-3)には11時16分に着くが、周囲には特に見るべきモノもなく、う~ん、前回とは違って随分地味な山歩きになりそうな予感。そんな不満(?)を察知された訳でもなかろうが、「東山59-1」(11時27分)の先からは三十六童子の祠が点在するようになり、横目でそれらを眺めながら11時30分に瓜生山(301m)に着く。

山頂の広場には立派な祠が建っているが、その左脇を下っていくと再び地味~な山歩きとなり、まあ、ほとんど平坦なのでドンドン歩いて行けるのは有難い。いくつか分岐も現れるが、そんなところには必ず京都一周トレイルのプレートが立っているので道迷いの心配は無用。立派な石の鳥居(12時10分)の先を左手に下っていくと何度か渡渉が出てくるが、こちらも全然難しくない。

12時22分に着いた水飲対陣跡(東山69)は南北朝時代の遺跡らしく、ここを左方向に下れば有名な雲母坂に降りられるらしいが、今回は京都一周トレイルに拘ってそこを右折。その先から続く長~い上りが本日最大の正念場であり、何度か終点までショートカットできる分岐が出てくるが、あくまでトレイルに忠実に一歩一歩上っていく。

「東山72」(12時42分)の先では倒木が酷いが、ルートはきちんと確保されており、「比叡ビュースポット」(12時53分)からの眺めをカメラに収めた後、12時56分にケーブル比叡駅の前に立つ「東山74」に到着。ここが「東山コース」の終点であり、プレートの隣の樹木には完走を記念する木板がいくつも掛かっていた。

さて、これで京都一周トレイルの方は一先ず完了であるが、次の目的は比叡山の最高地点である大比叡。ケーブル比叡駅の先に続く車道を歩いていくと、「北山コース」の始点を示す「北山1」(12時57分)が立っているが、次の「北山2」(13時4分)でトレイルから離れ、「ガーデンミュージアム比叡西入口」方面に進む。

とりあえず高い方に向かって歩いて行けば良いのだろうと思っていたが、一番高そうな所にあるガーデンミュージアム(13時12分)は冬季休業中のため中に入れない。仕方がないのでちょっと引き返して再び車道を歩いていくと「比叡山頂バスのりば」(13時17分)の向こうに山頂らしきピークが見えており、おそらくあそこが大比叡だろう。

車道を離れてそのピークを目指して歩いていくと、13時22分にいろんな山名板が掛かっている大比叡(848.1m)に到着。事前学習で拝見した先週末の写真には積雪が写っていたが、ここ数日の気温上昇のせいでみんな消え失せてしまったようであり、ザックに入れてきたチェーンスパイクの出番は一度もなかった。

ここは県境にもなっているので、それを踏み越えて滋賀県に入る。しばらく歩いた先の分岐を左に下りていくと比叡山延暦寺の境内に入ったようであり、今度は阿弥陀堂戒壇院~大講堂といった立派な伽藍を眺めながら歩いていく。根本中堂(13時52分)が修復工事中なのは知っていたが、せっかくなので中に入ってみようとしたところ“巡拝券が必要”との注意書きが目に入る。

近くにあった御朱印の受付所で尋ねてみたところ、巡拝券はちょっと離れたところにある受付所まで行かないと購入できないらしく、う~ん、どうしようかなあ。結局、修復工事が完了した頃にまた来れば良いやということで内部見学は諦め、下山するためにケーブル延暦寺駅(14時15分)へ移動。駅舎の前からは琵琶湖の様子を一望することが出来、これが本日一番の絶景になる。ここまでの総歩行距離は11.4kmだった。

さて、14時30分発のケーブルカーはガラガラだったので、一番前の座席に座ってちょっとした鉄オタ気分。終点の坂本駅からJR比叡山坂本駅までは再び徒歩となるが、お腹が空いてきたので途中にあった「本家 日吉そば」に入ってニシンそば(@900円)の昼食をとる。その後、JR湖西線で京都駅まで戻り、ちょうど用事を済ませてきた妻とそこで合流することが出来た。

ということで、コインロッカーの荷物を回収してから本日の宿泊先である京都タワーホテルにチェックイン。一休みしてから夕食のため外出するが、妻がスマホで見つけたおばんざい屋さんまでの道のりは遠く、味の方も大したことはない。帰りは地下鉄を使い、京都タワーの頂上からの夜景を楽しんでから部屋に戻りました。
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