早春の京都旅行(第3日目)

今日は、醍醐寺での花見を楽しんでから新幹線で帰宅する予定。

昨日の雨はすっかり上がったようであり、午前8時過ぎに宿をチェックアウト。そのまま歩いて鴨川の畔にある「川間食堂」に向かい、そこでサンドイッチ(俺)とライスバーガー(妻)の朝食をとる。店内からは鴨川の岸辺に咲く桜の花を眺めることが出来、うん、これなら醍醐寺の桜も期待できるだろう。

しかし、その前に済ませておかなければならないのが、俺の大好物である“おはぎ”の購入であり、再び歩いて有名店の「今西軒」に向かう。驚いたことにそこに店舗らしき姿は見当たらなかったが、開店時刻が近づくと雨戸が取り払われておはぎの入ったショーケースが出現! 無事、きなこ、粒あんこしあんをそれぞれ2つずつ購入することが出来た。

そこから醍醐寺までは一番歩行距離の短いルートを選択し、烏丸線竹田駅まで移動してからバスに乗って醍醐寺前へ。月曜日だというのにそこには多くの観光客の姿が見られたが、それもその筈、境内のしだれ桜は満開であり、“京都で一番早く桜が楽しめる”という情報はウソではなかったようである。

そんな美しい桜の花を写真に収めてからまずは三宝院に入る。この建物自体、国宝や重文に指定されており、本堂の弥勒菩薩も素晴らしいのだが、何といっても一番の見所は豊臣秀吉が“醍醐の花見”を催したという大庭園であり、天下の名石と言われる藤戸石を中心に見事な景観を見せてくれる。ただし、住職さん(?)の説明によると、この庭が一番美しいのは秋の紅葉の時期だそうであり、機会があればまたその時期にも訪れてみたい。

その後、仁王門を潜って下醍醐に入る。ここの金堂や五重塔も国宝のはずであるが、昨日の仁和寺に比べるとやや手入れが行き届いていない印象であり、どこかありがたみに欠けるような気がする。おそらく、その主要な原因は2018年の台風21号による被害からの復旧が遅れているためであり、一日も早い再整備が望まれるところである。

さて、上醍醐は計画段階で妻から拒否されているため、弁天堂にお詣りをしたところで引き返す。霊宝館を見学しているとそろそろ空腹を覚えてきたので、どこか屋外のベンチに座って今西軒のおはぎにパクつこうしたが、観光客の目が気になって適所が見つからない。仕方がないので雨月茶屋に入り、カレー(俺)とパスタ(妻)で空腹を満たした。

その後、腹ごなしも兼ねて東西線醍醐駅まで歩き、そこから地下鉄を使ってJRの京都駅に戻ってくる。いつものように駅に併設されている伊勢丹で自分と娘用にお土産を購入してしまえば今回の旅行もミッション完了であり、予約しておいた新幹線を早い時刻のものに変更して無事帰宅することが出来た。

ということで、間の一日は雨に降られてしまったが、事前の天気予報からすれば上出来であり、今回の早春の京都旅行も大成功といって良いだろう。京都一周トレイルはその後大原から鞍馬に向かうのだが、鞍馬寺貴船神社は昨年歩いてしまったので北山東部コースはこれでひとまず終りにしてしまい、(機会があれば)次は北山西部コースに取り掛かろうと思います。