プリティ・プリンセス

2001年
監督 ゲイリー・マーシャル 出演 ジュリー・アンドリュースアン・ハサウェイ
(あらすじ)
サンフランシスコの高校に通っているミア(アン・ハサウェイ)は画家の母親と二人暮らし。目立つことが大嫌いという内気な性格が災いし、話し相手は親友のリリーだけという彼女だったが、そんなある日、渡米してきた父方の祖母クラリスジュリー・アンドリュース)から、“あなたはジェノヴィア国のプリンセスで唯一の王位継承者である”という衝撃的な事実を告げられる…


アン・ハサウェイの映画デビュー作となったロマンチック・コメディ映画。

ディズニープラスというのは、いわゆるディズニー映画以外にも、ピクサー、マーベル、そしてスターウォーズ作品が見放題という我が家の嗜好にピッタリな配信サービスなのだが、その主要作品はほとんど全て映画館で鑑賞済みのため、逆に利用する機会があまりないのが困りもの。

そんな中でようやく見つけ出した未見の映画が本作であり、鑑賞済みだったらしい娘も加わって家族揃って拝見させて頂いた訳であるが、まあ、ストーリーは邦題からも十分予想できる内容であり、ラストのハッピーエンドに至るまで意外性というものを見出すことはほとんどできない。

主人公のミアは髪の毛がボサボサで眼鏡をかけている頃から既に十分美人であり、「プラダを着た悪魔(2006年)」のアン・ハサウェイを知っている我々にとっては、本作における変身後の主人公の容姿を見せられても、正直、何の驚きも感じない。(まあ、これに関しては誰のせいでもないのだが…)

しかし、結局、最後まで楽しく見てしまうのはベテラン監督ゲイリー・マーシャルのいぶし銀のような演出力の故であり、細かいギャグを適度に織り交ぜながら観客の興味を決して離さない。ちなみに、中盤に主人公が足を滑らせて尻餅をつくシーンがあるのだが、あれは演出じゃないよね?

ということで、単純なストーリーではあるが、コロナ禍の影響でちょっぴり陰鬱なムードになりがちな今見るのには最適の作品であり、アン・ハサウェイはデビュー当時からアン・ハサウェイであったことがよく分る。続編もあるようなので、機会があればそちらも見てみようと思います。