シュガー・ラッシュ:オンライン

今日は、妻&娘と一緒にディズニー・アニメの最新作「シュガー・ラッシュ:オンライン」を見てきた。

 

前作の「シュガー・ラッシュ2012年)」はDVDで見たのだが、レトロ・ゲームのキャラクターを起用した“あるあるネタ”が予想外に面白く、主人公たちの“魅力不足”を上手く補っていたっていう印象。予告編によると、前作のレトロ・キャラに代わり、本作では白雪姫からストームトルーパーまでディズニー傘下のキャラが大挙出演するそうであり、夢の“一人レディ・プレイヤー1”状態を期待して映画館へ向う。

 

さて、ストーリーは、壊れてしまったアーケードゲーム機の部品を手に入れるため、インターネットの世界に飛び込んだラルフとヴァネロペの活躍が描かれているのだが、様々な難関をクリアしてようやく目的の部品を手に入れた途端、あるネットゲームにハマってしまったヴァネロペが元の世界には戻りたくないと言い出したから、さあ大変!

 

その後、ヴァネロペの翻意を促すためにラルフが放ったコンピュータ・ウイルス(=ラルフ自身の不安定な心理状態をコピーしてそれを無尽蔵に増殖させてしまう。)によってインターネットの世界はあわや崩壊という大混乱に陥るのだが、ようやく自らの過ちに気付いたラルフがヴァネロペの決断を受け入れることで万事解決。

 

ネット上には、先週見たばかりの「アリー/スター誕生(2018年)」とのテーマの類似性(=新たな生き方を見つけた女性に対する男の未練!)を指摘する意見が散見されるが、ジャクソンが命を絶ったのは(主として)自らの存在がアリーの足手まといになることに耐えられなかったからであり、それを冷たくなったパートナーへの意趣返しみたいに捉えてしまうのはあまりにも可哀想。

 

テーマの類似性を言うなら「ラ・ラ・ランド2016年)」の方がずっと適切であり、セブにミアとのL.A.における美しい思い出があるように、そしてリックにイルザとのパリの思い出があるように、ラルフは「シュガー・ラッシュ」でのヴァネロペとの楽しかった日々を心の支えにして、これからの人生を歩んでいくのだと思う。

 

ということで、期待していた“一人レディ・プレイヤー1”状態はとても楽しかったものの、ほとんど本スジに絡んでこなかったのはとても残念。一方、ラルフとヴァネロペの魅力不足は相変わらずであり、もし三匹目のドジョウを狙うとしたらより強力な新キャラクターの導入が不可欠になるでしょう。