大清水から尾瀬沼

今日は、妻と一緒に群馬県側にある大清水から尾瀬沼まで歩いてきた。

ここ数年、それなりの頻度で尾瀬周辺を歩いているせいで未踏のルートは随分減ってきたのだが、残された最大のエリアが今回の大清水と尾瀬沼の間。特に見所となるような場所も無さそうなので少々退屈な山歩きになる可能性もあるが、まあ、次なる目的に向けての体力トレーニングと考えれば良いかと考え、午前7時過ぎに大清水の駐車場に到着する。

天気予報は良好だったものの、まあ、鳩待峠に比べればマイナー感は否めない故、すっかり油断していたのだが、第一駐車場は既に満車であり、坂を下りたところにある第二駐車場も満車一歩手前。一番奥に車を止めてから歩き出そうとすると、係の方から“行きは乗合タクシーを使った方が楽だよ”と誘惑の声を掛けられるが、それではトレーニングにならないので笑顔でやり過ごし、7時22分に歩き出す。

事前学習によると一ノ瀬までの乗合タクシーが走る新道(=砂利道)のすぐ東側に旧道が通っているそうであり、まずは奥鬼怒方面への林道をしばらく歩いて行くと確かに旧道入口を示す標識(7時31分)が立っている。そこに入ると、旧道とは言うものの藪っぽいところは皆無であり、沢を渡るところにはきちんと木橋(7時40分)が架かっている。

その先で一度新道と合流(7時57分)するのだが、妻と話し込んでいたせいか、次の旧道入口を見過ごしてしまい、そのまま砂利道を歩いて8時24分に一ノ瀬に到着。立派な橋を渡った先に登山口が設けられており、しばらくは沢の音を聞きながらなかなか雰囲気の良い山道を歩いて行く。

しかし、進むに連れてルートは勾配を増していき、クネクネと曲がった階段状の木道を上って行くのは少し大変。テント迫装備の若者の姿も目立つが、“見晴あたりに一泊して尾瀬を縦断するのも悪くないなあ”と考えながら歩いていると、ようやく本日の最高地点である三平峠(9時39分)に到着し、小休止の後、尾瀬沼山荘(10時2分)の建つ三平下まで下りていく。

てっきりここで昼食にするものと思っていたが、先を歩いている妻の足は止まらず、そのまま木道を歩いて10時24分にビジターセンター近くの無料休憩所に着く。持参したおにぎりとカップヌードルで空腹を満たしてから湖岸の見晴台に行ってみると、ちょうど見頃の草紅葉を眺めることが出来、うん、これなら大江湿原まで足を伸ばす必要もないだろう。

そんな訳で、10時52分に再出発すると尾瀬沼山荘(11時12分)~三平峠(11時34分)と往路をそのまま引き返し、12時35分に一ノ瀬まで戻ってくる。妻にどうするか尋ねたところ、“お任せします”とのことだったので、帰りも乗合タクシーは利用せず、往路とは反対に旧道(12時36分)~新道(13時00分)の順に歩いて13時34分に大清水。これで新道と旧道の両方を歩いたことになり、本日の総歩行距離は15.7kmだった。

ということで、紅葉には少し早かったが、そのせいでいろは坂の渋滞に巻き込まれることもなく無事帰宅。ちなみに、歩きながら妻に山小屋利用での尾瀬縦断計画を打診してみたところ、“大清水から鳩待峠に向かうより、その逆に歩いた方がずっと楽”との御意見。そう言われれば、逆コースの場合、見晴から沼尻までは緩い上りになるものの、鳩待峠~山の鼻と三平下~一ノ瀬の区間は下り主体になるため、トータル的にはそっちの方が楽ちんなのかもしれません。
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