岩船山から馬不入山

今日は、妻と一緒に栃木市にある岩船山と馬不入山を歩いてきた。

長男が予定より一日早く帰ってしまったために、計画が何も入っていない一日がポッカリ出現。せっかくなので、おせち料理で膨らんだお腹を少しでも凹ませようと、かねてから興味のあった岩船山周辺の山歩きを妻に提案したところ、すんなり協議成立。いつもよりやや遅めに家を出て、午前9時前にJR両毛線岩舟駅の北東に位置するポケットパークに到着する。

さて、身支度を整えて9時2分に出発。しばらく町中の舗装道路を歩いていくと、道端に“岩船山”と記された立派な石柱(9時10分)が立っており、そこを右に折れて高勝寺へと続く長い石段を上がっていく。年末の鋸山に苦戦した妻の顔色を窺ってみたが、こっちは比較的段差が小さいせいか、特に苦しそうな表情は見られない。

石段を上り切ったところからは岩舟町の街並みを見渡すことが出来るが、まあ、特筆すべきものが見当たらないのはご愛敬。しかし、岩船山の山頂に位置する高勝寺には三重の塔(9時32分)をはじめ、仁王門、鐘楼堂といった伽藍が整備されており、なかなか立派なもの。本堂の中では石油ストーブが焚かれており、ほんのり暖かかった。

その後、奥の院(9時52分)まで足を伸ばし、変わり果てた岩船山の山容を眺めてからハイキングコースに復帰する。くねくね曲がった舗装道路を下り、点在する溜池の畔を歩いて行くと“関東ふれあいの道”の道標が立っており、そこに入って舗装道路をショートカット。再び出会った舗装道路(=ぶどう通り)を渡ったところが馬不入山の登山口(10時35分)だった。

以前、“急傾斜”という記事を読んだ記憶があるが、少なくとも序盤から中盤にかけては歩きやすい斜面が続いており、妻も休むことなくどんどん上っていく。山頂手前の小ピーク(10時57分)を越えると最後の上り斜面が待っているが、まあ、“急傾斜”と呼べるのは最後のところだけであり、さして苦労することもなく山頂(345.2m、11時22分)に着くことが出来た。

俺がここを訪れるのは実に12年ぶりであり、そのときは謙信平の駐車場から歩いてきたのだが、正直、あまり明確な記憶は残っていない。山歩きを始めたばかりだったので色々不安だったと思うが、そのときの楽しさが原点になって今日まで山歩きを続けてこられたのだから、まあ、感慨も一入といったところかな(?)。

そんなことを考えながら山頂のベンチに座って熱いコーヒーを啜り、11時37分に再出発。今日は快晴にもかかわらず風が強いようだが、周囲の木々のおかげで顔や両手が凍えるようなことはなく、12時9分に桜峠に着く。まだ元気そうな妻から“晃石山まで”という声が上がるかとちょっぴり期待してみたが、結局、そこを右に折れて12時27分に車道まで下りてきてしまった。

ここから先は舗装道路を歩いて駐車場まで戻るだけ。交通量の多いぶどう通りを歩いているときには少々緊張したものの、それ以外の道ではほとんど車とすれ違うこともなく、のんびり歩いて13時29分にポケットパークの駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は11.3kmだった。

ということで、お気に入りの「柏倉温泉 太子館」の日帰り温泉で冷えた体を温めてから無事帰宅。今回、楽チンコースでとても楽しかったのは事実だが、こんなところばかり歩いていたのでは体力の維持が困難になるのは明らかであり、次回はもう少し足腰に負担のかかるようなコースを選んでみようと思います。
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