平標山

今日は、妻と一緒に群馬県新潟県との県境上に位置する平標山を歩いてきた。

当初は尾瀬周辺の山を予定していたのだが、「てんきとくらす」の予報によると風が相当強いらしくて軒並みのC評価。かといって長野方面は先週行ったばかりということで、悩んだ末に出てきた行き先が平標山であり、標高が低いのでちょっと暑いかもしれないが、まあ、それなりに風が吹いてくれれば稜線上は涼しいだろう。

関越自動車道月夜野ICで降りて車で新潟県湯沢町に入ると、苗場スキー場ではちょうどフジロック・フェスティバルの開催期間中であり、色とりどりのテントでゲレンデが埋め尽くされている。それを見て“日帰り温泉が混まなければ良いけどね”などという年寄り臭い会話を妻と交わしながら、午前7時前に有料の元橋駐車場に到着。花の百名山として人気の高いこの山であるが、シーズンからちょっぴり外れていることもあって広い駐車スペースはまだ半分も埋まっていなかった。

さて、身支度を調えて7時2分に駐車場を出発。舗装道路(7時5分)を横断して平元新道方面へ進んでいくと、最初は沢沿いに続く樹林帯の道であるが、しばらく先で道幅の広い道(7時27分)に出る。車両通行止めの遮断機(7時34分)を過ぎてもルートはほぼ平坦なままであるが、ちょっぴり傾斜を意識するようになった頃、ようやく登山口(8時15分)に到着。

それなりの急登もあるが、登山道は良く整備されており、先月の男体山に比べたらこっちの方がずっと歩きやすいだろうと思いながら歩いていたら、意外に早いタイミングで妻から休憩のリクエスト。どうやら暑さのせいで調子が上がらない様子であり、その後も何度か休みを挟みながらゆっくりしたペースで歩いて行く。

“平標山の家20分”の標識(9時22分)のところから30分弱で平標山の家(9時50分)に到着し、ここのベンチに座って一回目の大休止。幸い、妻も食欲等には問題がないようであり、まだ時間もたっぷりあるということで、このままのんびり歩いて山頂を目指すことにする。

再出発(10時9分)後は、周囲の開放感にあふれた景色を楽しみながら階段状の木道を一歩一歩進んでいく。花の数が少ないのは残念だが、一面の笹に覆われた緩やかな丘陵の風景は人の心を和ませるのに十分であり、時折吹き抜ける涼やかな風もとても良い気持ち。そんな中、11時24分に平標山の山頂(1983.7m)に着いた。

山頂に着く寸前に仙ノ倉山方面が雲に隠れてしまったが、それを除けば広々とした山頂の雰囲気は最高であり、ここで一時間ほど昼寝をしたいくらい。ゆっくり休んだおかげで妻も元気になったようであり、11時58分に下山に取り掛かると足下には可愛らしいお花畑が広がっているということで夫婦揃ってテンションは最高潮へ。

しかし、そんな楽しい山歩きも松手山(1614m。13時18分)まで。いつしか花の姿が見当たらなくなると暑さもぶり返してきたようであり、疲れの溜まった妻の足取りが目立って重くなる。急傾斜の割になかなか平地に近づかないのがご不満らしいのだが、まあ、ここは頑張ってもらうしかない訳であり、鉄塔(14時2分)を経て、15時26分にようやく駐車場に戻って来る。本日の総歩行距離は11.7kmだった。

ということで、妻にとって炎天下での山歩きはこれが本年初であり、まだ体が暑さに慣れていなかったらしいのだが、日帰り温泉に選んだ「雪ささの湯」でゆっくり湯船につかって元気回復。ちなみに、次回この山を訪れるのは、谷川岳主脈縦走コースに挑戦するときになる見込みです。