八溝山

今日は、妻と一緒に日本三百名山の一つである茨城県八溝山を歩いてきた。

一応、茨城県の最高峰ということになっているのだが、山頂付近まで車で行けてしまう手軽さ故、山歩きの対象としては少々魅力に欠ける。そこで紅葉見物を兼ねてこの時期に歩いてみようと考えていたのだが、今年は紅葉が遅れ気味ということで、うーん、どうしようかなあ。結局、他に適当な山も思い付かないし、見物客の少ない方が駐車もしやすいだろうというのを言い訳にして、午前8時過ぎに八溝林道路肩の駐車スペースに到着する。

思ったとおり駐車スペースにはまだ余裕があり、そこに車を止めて8時15分に歩き出す。そのまま舗装道路を歩いて行くと間もなく旧参道への分岐(8時17分)が出てくるので、そこを右手に入って山歩き開始。事前情報のとおり紅葉はまだ始まったばかりだが、色付き始めたばかりの木の葉が明るい日差しにきらめいてなかなかきれい。

左手の斜面を上ったところにある妙見菩薩(8時38分。祠の中は空っぽだった。)を見学してからコースに復帰すると、日本名水百選に選ばれたという「八溝川湧水群」の始まりであり、金性水(8時43分)、鉄水(8時49分)、龍毛水(8時52分)、白毛水(9時7分)、銀性水(9時14分)の順に巡っていく。先日の台風による大雨のせいか、涸れていたのは銀性水だけだった。

湧水巡りを終えて山頂直下の鳥居(9時21分)を潜ると、目の前に八溝嶺神社が姿を現わす。ここが山頂だろうと思って他の登山客に混じって参拝を済ませるが、実際はその左側に標識が立っており、9時28分に八溝山の山頂(1022m)に到着。しかし、その隣に建っている展望台の方がもっと高いので、にぎやかな団体さんが退出するのを待ってそこに上ってみる。

展望台からの眺めはなかなかのものであり、男体山から那須岳までいつもとは違った角度から栃木県内の山々を見渡すことが出来る。長年この山に通っているという地元の方の解説によると、薄い雲のベールの向こうに富士山も見えているらしいのだが、俺の衰えた視力でははっきり確認することは出来なかった。

さて、9時44分に下山に取り掛かり、引き返した先の分岐を左に入る。しばらくの間、舗装道路と並行するようにして山道は続いており、そこをダラダラ下り続けて10時13分に日輪寺。その先でトイレの方に下りてしまったため一瞬道を失うが、同じミスを犯した人のものと思われる薄い踏み跡をたどってルートに復帰。10時47分に駐車スペースに戻ってくると、本日の総歩行距離は5.0kmだった。

ということで、下山後、すれ違い困難な県道28号線を引き返して雲巌寺に立ち寄ってみるも、やはり境内の紅葉の見頃はまだこれから。妻のリクエストにお応えして高橋商店の鮎の甘露煮等を購入した後に「湯津上温泉やすらぎの湯」で汗を流し、久しぶりに「ねぎっこラーメン」に立ち寄ってから無事帰宅しました。
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