紅葉シーズンの半月山

今日は、妻と一緒に日光の半月山を歩いて紅葉見物を楽しんできた。

中禅寺湖畔の紅葉が見頃を迎えつつあるとの情報を入手し、周囲がまだ明るくなる前に家を出る。以前はあまり“早起き”に協力的でなかった妻も最近は気軽に付き合ってくれるようになり、これならいろは坂の渋滞に巻き込まれずに帰ってこれらそうだなあと思いながら、午前6時前に歌ヶ浜駐車場に到着。

身支度を整えて5時59分に歩き出すが、今日は、6年前に歩いた“中宮祠阿世潟峠線歩道”をそのときとは反対回りに巡る予定であり、最初は舗装道路をテクテク歩いて6時16分に登山口に着く。しかし、そこにある立派な標識には“茶ノ木平半月峠線歩道”と表示されており、あれ、いつの間にか歩道の名前が変わったのかしら。

さて、それなりの急登を覚悟していたものの実際はさほどでもなく、約1時間で茶ノ木平(7時17分)に到着。残念ながら天気は曇りであり、雲越しの弱々しい朝日ではせっかくの紅葉もいま一つ鮮やかさに欠ける。妻の“もう紅葉は終わっちゃったんじゃないの”という声を聞き流しながら、茶ノ木平遊歩道入口バス停(7時55分)のところで車道を横断し、狸山(1622m。8時17分)~第一駐車場(8時28分)と歩いて9時32分に半月山(1753.1m)。

山頂には誰もいなかったのでここで本日最初の休憩をとることにし、持参した食料と温かいコーヒーで腹拵え。しばらくすると展望台の方からご夫婦連れがやってきたので、彼らに静かな山頂を譲り渡すべく9時55分に腰を上げる。本日の“お目当て”はそこからあっと言う間であり、10時3分に半月山展望台に到着。

あいにくの曇天のせいか、展望台はあまり混み合っていなかったが、やはり日差しが弱いために眼下に横たわる八丁出島の見栄えもイマイチ。と思っていたら、にわかに太陽が雲間から顔を出し、周囲がどんどん明るくなっていく。それに連れて周囲の紅葉も一気に鮮やかさを増していき、慌ててスマホを取り出して撮影会のやり直し。

八丁出島もそうだが、特に目を引いたのが反対側に位置する赤倉山の北斜面であり、点在する赤や黄色の木々がとても可愛らしい彩りを見せている。機会があればそっちの尾根も歩いて見たいところだが、妻の言うとおり遠くから一望するから美しいのであって、近づきすぎるのは良くないのかもしれない。

そんなことを話しながら半月峠(10時42分)まで急な斜面を下り、休むことなく狸窪(11時29分)へと下りていく。その先の増水した沢を横切って歩いて行くと先程まで上から見下ろしていた中禅寺湖畔の紅葉がとても綺麗であり、イタリア大使館別荘記念公園のベンチ(11時55分)に座って二度目の大休止。

知らなかったが、そこの近くには遊覧船の桟橋が出来ており、ここから立木観音まで船で戻ることも可能らしい。しかし、当然、我々は自分の足で歩く方を選択し、最後の力を振り絞って12時40分に歌ヶ浜駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は11.6kmだった。

ということで、絶好のタイミングで天気が回復してくれたおかげで今日の紅葉見物は大成功。予想どおりいろは坂は渋滞になる前に通過できたし、いつも混んでいる「やしおの湯」も比較的空いていたということで、やはり早起きは三文の得に違いないと思いながら大満足で家路につきました。