社山を大日尾根から

今日は、お気に入りの山の一つである社山をちょっぴりマイナーな大日尾根から歩いてきた。

当初の予定では那須の姥ヶ平に紅葉を見に行く予定だったのだが、強風の天気予報に恐れをなした妻がまさかのドタキャン。午後にヤボ用が入っているので遠出は難しいが、単独であればもう少し骨のあるところを歩きたいということで、いくつか溜め込んだストックの中からこのコースを選び出し、午前5時頃に歌ヶ浜駐車場に到着する。

紅葉のピークにはまだ早いと見えて広い駐車場はスカスカであり、次第に周囲が明るくなって来るのを待って5時22分に駐車場を出発。大日尾根への取付き方にはいくつか選択肢があるのだが、初心者ということで最も簡単なルートを選ばせて頂き、狸窪(5時48分)〜阿世潟(6時5分)と歩いた先の二つ目の橋(6時10分)を渡ったところから左手の尾根に取り付く。

事前学習のとおり傾斜はちょっとキツメだが、尾根形は明瞭なので道迷いの心配は皆無。ヤブも無いので精神的にはむしろ楽であり、枯れ枝を拾っての即席ダブルストックでどんどん上っていく。6時32分にシャクナゲの生えた尾根を合わせると急傾斜も一段落であり、6時41分に1557Pに着く。

この先はほとんど普通の山道であり、人のものかシカのものか分らないが笹原にはしっかりした踏み跡も付いている。木々の間からは周囲の景色を楽しめるようになり、陽当たりの良いところでは紅葉がとてもきれい。標識(7時17分)のところで黒檜岳からの縦走路に合流すると、それを辿って7時35分に社山の山頂(1826.7m)に到着。

弱い電波状況に苦労しながら妻に途中経過をメールしていると、山頂のちょっと手前でお会いした先行者の方がやってきて何処から来たのか尋ねられる。普通とは反対方向から現れたので不審がられたのだと思うが、案の定、大日尾根の存在はご存じないようだった。

さて、“風は大したこと無いが、紅葉も大したこと無かった”旨を妻にメールし終えてから、7時55分に再出発。昨日付き合ってもらったお礼に娘に八丁出島の写真を送ってやろうと思い立ち、阿世潟峠(8時22分)〜中禅寺山(8時49分)〜半月峠(8時54分)と歩いて9時11分に展望台に着く。

予想どおり八丁出島の色付き具合は全く不十分だったが、紅葉している手前の低木と組み合わせて何とか秋の雰囲気の漂う写真を撮ることに成功し、それを娘にLINEで送ったら任務は完了。半月峠(9時34分)〜狸窪(10時1分)と歩いて10時28分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は14.9kmだった。

ということで、今日は人から話しかけられることの多かった一日であり、半月山の展望台でお会いしたご夫婦連れの方からもいくつか質問を受ける。彼等は登山者ではなく、半月山駐車場まで車でいらしたらしいのだが、山歩きに興味があるようだったのでいろいろと社山のPRをしておきました。