X-MEN:ダークフェニックス

今日は、妻&娘と一緒にマーベル映画の最新作である「X-MEN:ダークフェニックス」を見てきた。

正直、「X-MEN:アポカリプス(2016年)」と大傑作「LOGAN/ローガン(2017年)」の2作品で俺の中のX-MENシリーズは完結しているのだが、製作側から本作が最終作だと言われてしまえば、まあ、無視する訳にもいかない。ただ心配なのはジーン・グレイが主人公らしいことであり、“あまり重~い内容にならなければいいね”と娘と不安を口にしながら映画館へ。

さて、ストーリーは、そんな我々の不安を嘲笑うかのような陰惨なエピソードで幕を開け、開始早々、幼かったジーンは自分のパワーを制御できずに誤って母親の命を奪ってしまう。彼女を引き取ったプロフェッサーXはその記憶を封印してしまうのだが、成長後、謎の宇宙エネルギーに取り付かれたジーンは再び自分のパワーを制御できなくなり、新たな悲劇を繰り返すことに…

そこに、その宇宙エネルギーを手に入れようとする謎の宇宙人が絡んでストーリーは展開していくのだが、一度はプロフェッサーに欺かれた思ったジーンも、それが彼の愛情の故であったことを理解して無事和解。しかし、彼女の犯した過ちはあまりにも重大であり、最後は宇宙人を道連れにして自らも姿を消してしまう。

まあ、結局、ジーン・グレイにハッピーエンドは似合わないということなのだろうが、X-MENシリーズの掉尾を飾る作品としてはあまりにも意外性に欠ける結末であり、脚本も兼ねているサイモン・キンバーグ監督にはもう少し何とかして欲しかった。宇宙人との刺し違えでは±0であり、悲劇のヒロインともいうべきジーンの遺産がそれだけというのはあんまりだと思う。

一方、アクションシーンに関しては良く考えられており、序盤におけるスペースシャトルの救助シーンから終盤の列車内での乱闘シーンに至るまで、なかなか面白く拝見させて頂いた。特にナイトクローラークイックシルバーの能力は魅力的であり、両者の連携プレーはほとんど無敵といって良いだろう。

ということで、20世紀フォックスがディズニー社に買収されたことにより、X-MENのメンバーが次期アベンジャーズ・シリーズに大挙出演するとの噂が流れており、それはそれでなかなか面白そう。一方、主要メンバーのうちただ一人その最期が描かれていないマグニートーのスピンオフ作品も期待したいところであり、その際は是非ともジェームズ・マンゴールド監督の起用をお願いします。