X-MEN:アポカリプス

今日は、妻&娘と一緒にX-MENシリーズ新三部作の掉尾を飾るべき「X-MEN:アポカリプス」を見てきた。

正直、(特にX-MENシリーズに関する)俺とブライアン・シンガーとの相性は微妙なところであり、俺が気に入っている「X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年)」や「X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年)」は、いずれも別の人が監督している作品。おそらくそれは原作に対する“思い入れ”の差(=当然、俺<ブライアン・シンガー)に起因するのだと思うが、そんな不安半分な気持ちを胸に映画館へ。

さて、ストーリーは、太古の世界から蘇った元祖ミュータント的な存在であるアポカリプスとプロフェッサーXたちの戦いを描いているのだが、舞台となっているのは前作から10年後となる1983年の世界であり、引き続き旧三部作の一作目である「X-メン(2000年)」へと繋がるような仕組みになっている。

序盤は、アポカリプス復活のエピソードやサイクロップスナイトクローラージーン・グレイといった新三部作では初お目見えとなるX-MENの卵たちの紹介に費やされているのだが、それに加えて(おそらくブライアン・シンガーの思い入れが最も強いと思われる)マグニートーに関わる新たな悲劇が描かれており、作品は一気に陰鬱なイメージへと墜ちていく…

そんな窮状を救ってくれるのが彼の息子であるクイック・シルバーであり、「恵まれし子らの学園」での大爆発から生徒たちを救い出す彼の活躍は爽快無比の名場面。真面目なブライアン・シンガーでもこんなオシャレな演出が出来るんだなあ、と思わず見直してしまい、後はラストのアポカリプスとの決戦シーンまでスクリーンに釘付け!

ということで、中盤以降もいくつか弱点は散見されるものの、正直、ブライアン・シンガーが監督した新旧シリーズ作品の中では本作が一番面白い。なにはともあれ、これでピカピカのX-MENたちが(再び)勢揃いした訳であり、次回作以降、新たなスタッフによって彼等の新しい活躍が描かれていくことを強く望みます。