日立アルプス

今日は、ちょうど一月前に再発したギックリ腰のリハビリの総仕上げということで、茨城県にある日立アルプスを歩いてきた。

もう腰の違和感はほとんど無いのだが、長時間の山歩きからは随分遠ざかっていたせいでどのくらい体力が落ちているのかちょっと心配。どこか危険性が少なく、かつ、長時間歩けるようなコースはないかとネット上の情報を物色していたところ、目についたのがこの日立アルプスであり、午前5時過ぎに常磐線大甕駅前にある“土日定額600円”の駐車場に到着する。

さて、大甕駅から5時26分発の始発電車に乗って小木津駅まで移動し、身支度を整えてから5時46分に歩き出す。日の出前のため、まだ人通りの少ない住宅地の中を“こんなことでもなければ一生歩く機会はなかったろう”などと感慨深く歩いていたら、あっさり道を一本間違えてしまい、慌ててコースを修正して6時4分に小木津山自然公園の入口に着く。

そこの駐車場の金網に立て掛けてあった木杖の中から姿の良いものを一本拝借し、起動したポケGOの画面を時々のぞきながら公園の中を歩いて行くと、“いしくぼの滝”のしばらく先に「羽黒山4.0km 神峰山6.5 km」の標識(6時29分)が立っており、ここから公園を抜け出して山道に入るらしい。

ルートはその後も平坦なままだが、林道(6時48分)を横断し、刈り払われたススキ(?)の原の中を歩いて行くとようやくダラダラの上り斜面が現れ、そこを進んで7時18分に羽黒山(490.8m)に到着。しかし、見るべきものは皆無の故、証拠写真を撮っただけで「2.5 km」の表示がある神峰山へ向う。

アップダウンの少ない山道をしばらく歩いて行くと「神峰山頂へ0.3 km」の標識の立っている分岐(7時48分)が現れ、そこを左に入ってやや勾配がキツくなった斜面を上っていく。上りきったところには三角点(586.7m。7時53分)があるだけで山名板の類いは見当たらなかったが、GPSの表示でもここが「神峰山」となっており、自宅に“山名板は無かった”とLINEを送ってから先程の分岐まで引き返す。

しかし、縦走路に戻ってから間もなくすると再び神峰山への分岐が現れ、頭が混乱。ひょっとすると展望台みたいな場所が別にあるのかも知れないが、先程GPSで神峰山の山頂を確認したことは間違いなく、まだ先が長いことを考えれば無駄な体力は使いたくない。そんな訳で、結局、この分岐はパスしてしまい、そのまま次の高鈴山へと向う。

さて、その先で一度舗装道路に出てから再び山道に復帰(8時15分)すると、高鈴山へのルートを示す「奥日立きららの里 ランニングフェスタ」の矢印が頻出するようになるが、これを信用しすぎると途中にある小ピークを全て巻いてしまうことになるので注意が必要。あやうく通り過ぎそうになった御岩山(8時33分)からの眺望を楽しんだ後、なるべく尾根筋を歩くように心掛けて8時56分に高鈴山(623.3m)に着く。

やや意外にも山頂の展望台は海側ではなく、山の方を向いていたが、今日は春霞のせいであまり遠望は利かない。また、いくらタワー好きの茨城県民とはいえ、山頂にまでタワーを建ててしまう感覚は少々理解に苦しむが、まあ、無風快晴の山頂はなかなか良い気分であり、ポケGOを少し遊んでから9時13分に再出発。

次の真弓山へのルートは入口が分かりにくく、ちょっとウロウロしてしまったが、タワーの左側を進むのが正解。まもなく急降下となるが、その先に続くほぼ平坦な山道を歩いていくと10時8分に日立高鈴ゴルフ倶楽部の入口に到着し、そこからしばらくはゴルフ場の敷地内を歩かせて頂く。

とはいってもコース内を歩く訳ではないので心配は無用であり、動物除けの電線(?)を跨いで無事に脱出。この先の長い林道~山道歩きは少々退屈であるが、石灰で真っ白になったダンプ道(?)が出てくると間もなく真弓神社への分岐(11時23分)であり、そこを右手に入って11時29分に真弓神社。そこから先程の分岐に引き返す途中で、何故か道を間違えてしまったことは内緒である。

さて、ここまで来てしまえばゴールは間近であり、さすがに両足は疲れてきたものの、尾根道と巻き道の分岐では迷わず前者を選んで久しぶりにM登山を満喫。鉄塔(12時7分)を過ぎると公園内の施設が目立つようになり、そんな中を一番高そうな場所を目指して歩いて行くと12時30分に風神山(241.9m)に着いた。

ここが日立アルプスの最終目的地であり、ほぼ予定どおりのペースで歩けたのでホッと一安心。何度目かのポケGOを楽しんだ後、公園入口のトイレをお借りしてから斜面を下りていくと広い舗装道路(12時52分)に出るので、ここで小木津山自然公園からお借りしてきた木杖を放棄。誰か反対回りに歩く人が使ってくれたら嬉しいなあ。

これで本日の山歩きは終了と思っていたら、その舗装道路を渡った先でルートが分らなくなってしまい、ちょっと焦る。ヤマレコで仕入れたルートはその先の沼のようなところに向ってまっすぐ続いているのだが、そこはゴルフ練習場の敷地内なので進入は困難。仕方がないので、少し南に下がったところから再び山林の中に入ってみる。

当然、踏み跡は見当たらないが、道なき尾根を下ったところで北へ方向転換すると、小さな沢を渡ったところに目指すルートを発見。間もなく住宅地に出るので、その先は最後のポケGOを楽しみながら町中の道をのんびり歩き、13時31分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は30.5kmであり、何度かの道迷い等が無かったら30kmに届かなかったかも知れない。

ということで、無事に日立アルプスを歩き通すことが出来たが、高鈴山から先はほぼ平坦かつ見晴らしもないので、山歩きよりもトレランに向いているコースだと思う。ちなみに帰宅後確認したところ、神峰山の正式な山頂はあの三角点の先にあり、しかもそちらの方が標高(598.7m)が高いことが判明。一生の不覚であるが、さて、リベンジの機会は回ってくるのでしょうか。
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