京都一周トレイル

今日は、京都一周トレイルの東山コースの一部を歩いてきた。

関西出張のついでに懸案(?)であった京都の稲荷山を歩いてこようと思ったのだが、真面目に歩いてしまうと1時間くらいしか掛からなそうでちょっと物足りない。そんなときに目にしたのが「京都一周トレイル」に関する情報であり、その“東山コース”なるものをたどれば伏見稲荷大社から銀閣寺周辺まで歩いて行けるということで、午前6時46分にJR奈良線稲荷駅をスタート。

伏見稲荷大社は今年の5月にも家族と一緒に訪れているので、観光の方はほどほどにしながら6時52分に奥社着。ここには京都一周トレイルの「東山2-1」プレートがあり、この先もそこに記されている略図を参考にしながら歩いて行けば良いのだが、今日は、念のために大量のWPを記録したGPSも持ってきているので道迷いの心配は無用。

さて、トレイル・コースは四ツ辻(東山3-1。7時7分)までで下山してしまうのだが、当然、ここは右折して稲荷山山頂へと続く周回コースに入る。途中から山道になるのかと思っていたが、朱色の鳥居と階段はどこまでも果てしなく続いており、7時14分に着いた山頂(233m)も表示が無ければそれとは分からない。少々達成感には乏しいが、そのまま歩き続けて四ツ辻(7時32分)に戻ってくる。

今度はプレートの表示に従って住宅街に向かって下りていくと、宮内庁管轄の陵墓(7時46分)を過ぎて7時48分に泉涌寺。その後、「東山11」(8時4分)のところから未舗装の山道となるが、距離は短く、十数分歩いたくらいで車道と合流。その先でガード下を潜って国道1号線(8時22分)を越える。

「東山17」(8時28分)からは清水山へ向かう山道となり、8時39分に山頂到着。コースのすぐ東側に242.2mの三角点と標識(=標高242.5m?)がある。東山山頂公園(東山21。8時53分)を過ぎると再び山道に入るが、それを抜けると粟田神社であり、その先で三条通(東山29。9時16分)に出る。

きちんと舗装された広い歩道を歩くのは久しぶりということで、ここで油断して「ポケモンGO」を起動させたのが運の尽き。間もなく、ねじりマンポ(9時25分)や蹴上インクライン(9時29分)といった観光名所が出てくると、写真撮影と「ポケモンGO」だけで頭の中は一杯になり、進むべき方向が分からなくなってしまう。

仕方がないので、使うことは無いだろうとザックにしまい込んでおいた紙の地図を取り出して現在地を再確認。再び歩き出して「東山32」(9時32分)を左折すると、しばらく先にある「東山33-1」(9時39分)が新旧コースの分岐であり、階段を上って日向大神宮(9時41分)〜天の岩戸(9時43分)と進み、再び山道に入って9時56分に七福思案処(東山38)。

ここから先は普通の山歩きであり、京都一周トレイルというより、おそらく大文字山を目指すと思われる登山者の姿が目立つようになる。そんな方々に混じって樹林帯の中の地味なルートを進んでいくと、10時32分に「東山45」。稲荷山と同様、ここでも京都一周トレイルは大文字山の山頂を通過しないので、一時トレイルを離れて10時35分に大文字山の山頂(466m)に着く。

歩き出したときは時折雨粒がぱらつくような曇天だったが、この頃には所々青空が見えるくらいまで天候は回復しており、目の前に広がる京都市内の景色を楽しみながらベンチに座って一休み。俺にも識別できるのは京都タワーくらいだが、漏れ伝わってくる会話の内容によると遠くに霞んで見えるのが大阪のあべのハルカスだそうであり、やっぱり京都と大阪って近いんだなあ。

さて、10時47分に下山に取り掛かると、銀閣寺方面から上ってくる大勢の老若男女とすれ違うことになり、いまさらながら大文字山の人気の高さにビックリ。その要因の一つになっている大文字焼きの火床(11時00分)を見学した後、左へ、左へとコースを取って京都一周トレイルのコースに復帰(11時17分)する。

間もなく出てくる「東山48」(11時21分)を右折し、しばらく先で橋を渡ると哲学の道(東山50。11時29分)に入ることが出来、ここから先は多くの観光客の邪魔にならないように歩く。銀閣寺への参道は相変わらずの人出であるが、そちらには向かわずに歩いて行くと橋のたもとに「東山52-1」のプレート(11時41分)が立っており、ここが本日の終点。トレイルはこの橋を渡ってさらに北上していくが、俺はそのまま銀閣寺道バス停まで歩き、市営バスを利用して京都駅に戻った。本日の総歩行距離は18.9kmだった。

ということで、今回は全長約80kmに及ぶ京都一周トレイルのほんの一部を歩いてみた訳であるが、引き続き比叡山や嵐山の周辺ものんびり歩いてみたいなあ。しかし、家族旅行のイベントとして採用される見込みはほとんどゼロであり、う〜ん、その機会が訪れるのはいつのことになるのでしょう。