半蔵山と羽黒山

今日は、妻と一緒に宇都宮市内にある半蔵山と羽黒山の周辺を歩いてきた。

 

単独では過去2回歩いているが、妻を同行するのは今回が初めて。まあ、これといった見所がある訳ではないのだが、ネタ切れ気味だし、自宅から近いため日頃ちょくちょく目にしている山を実際に歩いて頂くのも悪くないかと思って男抱山登山口の駐車場へ。と思ったら、妻が登山靴を忘れてきたことが発覚し、一度自宅に引き返して午前8時過ぎに再び駐車場着。

 

身支度を整えて8時25分に出発すると、男抱山までは妻も一度歩いたことがあり、途中にある神社の祠(8時44分)を経て8時51分に男抱山(338m)の頂上。そこからの低山らしからぬ眺望をしばし楽しんだ後、お隣の富士山との鞍部に位置する分岐(9時1分)から本日のお目当てである半蔵山へと向うハイキングコースに入る。

 

道筋は明確で所々に道標も立っているが、それ以上に紛らわしい分岐が出てくるため、時々GPSで方角を確認しながら進んでいく。途中、あんまりヒマなのでタヌキでも出てこないかと思って周囲を見回していると、突然、猛スピードで移動するピンクの人影が視界に入ってきて吃驚仰天。

 

その正体は、タイヤの太いオフロード用の自転車に乗って下りの山道を疾走する6人くらいの集団であり、まあ、見通しの利く場所で遭遇したから良かったようなものの、カーブで突然出会ったら衝突していたかもしれない。新しい遊びなのかもしれないが、もう少し安全面での配慮が必要なのではなかろうか。

 

そんなことを妻と話しながら歩いて行くと、大岩の先のところで林道(9時49分)に出る。その先に新しいブル道のようなものが出来ていたので、それを使って尾根に取り付き、途中から踏み跡をたどって10時2分に半蔵山(502m)。新しいブル道は山頂のすぐ下まで達していたので、そのうち樹木が伐採されてハゲ山になってしまうのかもしれないなあ。

 

さて、日差しもないのでさっさと先に進むことにし、藪の中に付けられた狭くて明確なルートを歩いて行く。羽黒山との鞍部に近付くと踏み跡は不鮮明になり、とりあえず尾根に沿って下りていくとブル道の終点のようなところに出る。そこからさらに鞍部まで下りて上り返したところが羽黒山1030分)であり、その山名板には確かに見覚えがあった。

 

こちらのピークも見晴らしはないが、やや明るい雰囲気なのでそこに腰を下ろして大休止。途中のコンビニで調達してきた食材で軽く腹拵えをした後、山頂に建っている立派な石造りの祠を見学してから下山(1052分)に取り掛かり、祠の前から南方へ向って伸びている尾根を使って下りていく。

 

ここを歩くのは俺も初めてだが、現状は踏み跡程度でも、明治の頃には山頂の祠までの参道として盛んに利用されていたようであり、壊れた鳥居や「男体山供養」の文字が刻まれた立派な石碑など、往時を偲ばせる遺物があちこちに点在している。当時の子どもたちがここを楽しそうに往復する様子を想像しながら歩いていると、1134分に林道に出る。

 

その先は、出来るだけ交通量の多い道は避けるようにしながら1212分に駐車場まで戻ってくる。最後はちょっと迷ってしまい、道とは呼べないようなところを通り抜けてきたのだが、今回、妻の藪耐性が俺より高そうなことが分ったのは大きな収穫であり、今後の山歩きのプランニングに活かせるかもしれない。本日の行距離は7.9kmだった。

 

ということで、その後、本日の裏テーマであった「ただおみ温泉」(=何度も前を通ったことはあるが、一度も中に入ったことはない。)へ車で移動するが、そこの駐車場に救急車が止まっているのを見てあっさり断念。急遽向った「ろまんちっく村」の「湯処あぐり」も臨時休業であり、やむなく自宅の風呂で冷えた体を温めることになりました。

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