劇団四季「キャッツ」

今日は、妻&娘と一緒に劇団四季の「キャッツ」を見てきた。

 

この作品は妻がミュージカルにハマるきっかけとなった作品であり、俺も以前DVDで鑑賞し、いつか実際の舞台を見てみたいと思っていた。そんなところに、昨夏、大井町に専用劇場がオープンするとの情報を入手し、妻がネットから予約を試みたところ約半年先のチケットをGET。それが今日であり、新装なった「キャッツ・シアター」でジェリクルキャッツに会えることを楽しみに、いざ、東京へ。

 

さて、大井町駅の近くにある「高倉町珈琲」というお店で軽い昼食をとった後、「キャッツ・シアター」へ向うと陸橋の上には大勢の人が開場を待っている様子。しかし、予約席なので別に行列に並ぶ必要は無く、お隣の「スポル品川大井町」で“人工サーフィン”の様子などを見物してからシアター内に入る。

 

専用劇場のため、館内には劇の舞台となる“ゴミ捨て場”がネコ目線で(=通常の3倍の大きさで)再現されており、開演前にそこをグルッと一周見て回る。我々の席は前から9列目であるが、4列目まではステージと一緒に180°回転する仕組みになっており、今度見る機会があればそっちに座ってみたいなあ。

 

定刻になるとシアター内は暗転し、暗闇の中のいろんなところから不気味に光るネコの目が現われる。そして、最初に歌われるのがお馴染みの“ジェリクルソング”であり、大勢のネコたちがアップテンポの音楽に合わせて一斉に歌い踊る様子はなかなかの大迫力。やはりこの感動は生で見なきゃ伝わってこないよね。

 

しかも、不思議なことにこれだけ大勢で飛び跳ねているにもかかわらず、その足音は極めて静か。それが専用劇場ならではの静音設計のおかげなのか、それともダンサーさんたちの高い技術によるものなのか、判断するのは難しいが、とにかく一人で踊っているときにはほとんど無音であり、まるで本物のネコみたい。

 

さて、老猫グリザベラによる一回目の“メモリー”が終ると舞台は一時休憩となり、その時間を利用してステージ見学をさせてくれる。せっかくの機会なので行列に並んで舞台に上がらせてもらったが、つい先程までここで素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられていたかと思うと、感激も一入。ちなみにステージの床はそんなに柔らかくはなかった。

 

続く第二幕の演出は第一幕に比べて相当派手になっており、ステージ上に海賊船や汽車が現われたり、マジックショーが開かれたりとまさに波瀾万丈。そして再びグリザベラが舞台の中央に立ち、幼いシラバブと一緒に最期の“メモリー”を歌い上げるところが本作のクライマックスであり、その後、ネコとの接し方に関する講義(?)を経て楽しいエンディング。

 

実は、楽しみにしていた“メモリー”でグリザベラ(=今日は織笠里佳子さん)の歌い出しがやや精彩に欠けるところが気になっていたのだが、おそらくそれはシラバブの若々しくて可愛らしい歌声との対比を明確にするための演出であり、最後の“お願い 私にさわって…”からの歌声は期待どおりの素晴らしい熱唱であった。

 

ということで、俺へのバースデープレゼントを兼ねた「キャッツ」観劇は大満足の結果であり、「ライオンキング」同様、とても良く練り上げられたステージだと思う。機会があれば数年後にでもまた足を運びたいと思うが、そのときは是非とも通路際の席を確保し、最後にダンサーさんたちと握手(=今回は妻だけだった!)してみたいと思います。