三峰山(鹿沼)

今日は、お手頃なロングコースの第14弾ということで、鹿沼市にある、県内では有名でない方の三峰山を歩いてきた。

ここは、いつもお世話になっている“栃木の山紀行”の管理人さんが“口粟野尾根”と命名されているところであり、車を止める場所についてもそちらのレポートを参考にさせて頂き、午前6時50分に橋のたもとの駐車スペースを出発する。

しかし、マネしてばかりでは情けないので、尾根への取付き場所くらいは独自性を発揮しようと考え、地形図上、破線で表示されている農道を東南に下り、それが消滅するあたり(6時57分)で“少々強引に”尾根に取り付くと、数分の藪コギで最初の小ピークにたどりつき、そこには秋葉神社(7時3分)の鳥居と祠が建っていた。

その祠の裏から尾根伝いに西へ向かっていくのだが、今日のコースには基本的に明瞭な踏み跡等は存在しないため、3つ目のピーク(7時18分)のところで早くもコースミス。しかし、339ピーク(7時43分)の前後からは主尾根と枝尾根との見分けが幾分付けやすくなり、旧粟野町との境界(8時00分)と合流してからは赤い境界杭(=途中から白の杭も加わる。)が良い目印になってくれる。

この付近は見晴らしも比較的良好であり、良い気分になって先を進むと次第にアップダウンがきつくなってくる。立ち木や木の根を手掛かりにして急斜面を上りきると、そこが485.2mの三角点がある三峰山の東峰(8時34分)であり、“栃木の山紀行”の山名板が掛かっていた。

この山にはその名前のとおり3つのピークがあり、南峰へは一番高い西峰(8時45分)からピストンしようと思っていたのだが、祠のある西峰の頂上に立ってみると南峰への明瞭な尾根は見当たらず、そこへ行くためには今頑張って上ってきたのと同じくらい急な斜面を下らなければならないことが判明。5秒くらい悩んだが、結局、南峰は断念することにした。

次はここから北西に位置する430.7mの三角点を目指すのだが、この西峰からの最初の下りも予想した以上の急斜面。一応、ロープはザックに入っているものの、使いこなすだけの技術が無いため、結局、立ち木に掴まりながらおっかなびっくり慎重に下りる。今日のコースの中では、ここが一番の難所だった。

その先のアップダウンもなかなか大変であり、藪や岩場もあって心身ともに結構疲れる。481ピーク(9時21分)の先で本日2度目のコースミス(9時30分)をやらかすが、おとなしく間違ったところまで引き返して403ピーク(9時55分)へ。最後は突然現れた笹薮を強行突破して10時22分に430.7mの三角点峰に到着。“(点名)西沢”の標識が掛かっていたのが嬉しかった。

さて、この先からは起伏が緩やかになってきたため、スピードアップ。441ピーク(10時37分)の先の平たいピークからは、ここまでずっと先導してくれた境界杭が見当たらなくなってしまうが、代わりに食害予防ネットの巻かれた稜線上の樹木が目印になってくれる。

どこで引き返そうか考えながら歩いていると、鞍部にある398ピーク(10時53分)のちょっと先に明瞭なブル道(10時55分)が現われ、これを使えば北側にあるらしい林道に簡単に出られそう。ちょっと手抜きになるが、そこに入って林道(11時4分)〜舗装道(11時22分)と歩き、12時15分に駐車地まで戻ってきた。総歩行距離は17.0kmだった。

ということで、今日も舗装道歩きはiPodを聴きながらと思っていたのだが、立派な道路の周辺に民家が全く存在しないという異様な雰囲気に気圧されて、結局、その気になれなかった。おそらくこの付近が例の南摩ダムの建設予定地なんだろうが、中途半端に掘り返された土地があちこちに点在する無残な風景は、山歩きの充実感をあっという間に消し去ってくれました。