マルボ山からお天気山の向こうへ

今日は、久しぶりのお手頃なロングコースの第13弾ということで、鹿沼市にある羽賀場山の東西に連なる尾根を歩いてきた。

このうち、羽賀場山からお天気山までは2009年12月に歩いているのだが、そこは“栃木の山紀行”の管理人さんが同じ年の4月に歩かれている“板荷尾根”のほんの一区間。尾根への取り付き場所も参考にさせていただき、地形図上の“板荷”の表示のすぐ南にある林道の入口付近の路肩に車を止めて、午前6時41分に出発する。

しばらく進むと林道は終わってしまうが、その先にはブルで切り拓かれたような広い作業道(6時47分)が続いており、これを利用して容易に尾根に上がることが出来る。薄暗いせいか、目の前の斜面に明確な踏み跡は見当たらないが、これを上って7時1分にマルボ山(425.7m)到着。

そこから先は貧弱な尾根筋をたどっていくのだが、いくつ目かのピーク(7時38分)には“栃木の山紀行”の管理人さんが記録していた一升瓶が今でも散乱しており、思わず苦笑。さらに進むといつしか東電の巡視路に合流し、鉄塔(7時56分)の下を潜って、8時1分に486.2ピークに着く。

しばらくすると急斜面の手前で巡視路から離れるが、今度は長安寺から上ってくる一般ルートと合流するので踏み跡は依然として明瞭。4年前と同様、羽賀場山(774.5m。8時47分)〜777ピーク(9時29分)とアップダウンのきついルートを歩いて9時45分にお天気山に着いた。

山頂からは日光・足尾方面を一望することが出来、すっかり白くなった美しい山々を眺めながら次の作戦を練る。実は、お天気山の北西は崖状になっているらしく、ここを下りたという上級者の方の記録をネット上で読んでいるだけで身がすくむ思い。そこで考えたのが、この難所を右手から巻いてしまおうという姑息な手段であり、休憩後、比較的傾斜の緩そうなところを選んで北方へ下りて行く。

しばらくすると目指す方向にトラバース出来そうな雰囲気になってきたため、滑落しないよう慎重に斜面を進んでいくと、お天気山とそのすぐ北西にある小ピークをつなぐ尾根形が見えてくる。10時23分にその鞍部にたどりつき、急斜面をよじ登ってようやく目指す小ピーク(10時27分)の上に立つことが出来た。

その先がまた崖だったらどうしようかと心配していたのだが、幸いなことに岩っぽい雰囲気はこの小ピークまでらしく、あとは緩やかなアップダウンを歩いていくだけ。途中、一箇所だけ間違った尾根に引き込まれそうになるが、525ピーク(11時3分)〜458ピーク(11時20分)と進んで林道(11時28分)に出ると、最後は長い舗装道をテクテク歩いて13時21分に駐車地まで戻ってきた。総歩行距離は20.4kmだった。

ということで、昨日の吾妻山とはうってかわり、山中では一人の登山客とも出会わないという静かな山歩きとなったが、一応、予定どおりミッションを完了することが出来たので満足。帰路の長い舗装道歩きも、当初、LP3枚組みで発表された大作の“Concert for Bangladesh”をiPodで聴きながら歩いたので、さほど苦にはなりませんでした。