飛駒三山

今日は、お手頃なロングコースの第19弾ということで、佐野市にある“飛駒三山”を歩いてきた。

このコースは、前回、花木峠から熊鷹山まで歩いたときの事前学習でたまたま目にしたものであり、「こゑきく時ぞ 秋は悲しき♪」というブログの管理人さんが昨年の3月末に歩かれたものの完コピ。相変わらず独創性に欠けるが、まあ、それも性格なので仕方ないじゃ無いかと自分に言い訳をしながら、午前6時頃に駐車場のある根古屋森林公園に着く。

身支度を調えて6時4分に出発。まずは、園内の表示に従い、“いけづきの道”を歩いて最初の目的地である要谷山を目指すが、公園の敷地内ということでルートはきちんと整備されており、金比羅宮(6時16分)を通過して6時22分に展望広場。山名板の類は無かったが、ここが飛駒三山の一つである要谷山(401m)の山頂らしい。

そのまま山頂を北へ尾根伝いに下りていくと、間もなく左手からの遊歩道に合流し、これが事前学習で学んだ“するすみの道”なんだろう。林道(6時40分)を右折し、その先の舗装道路をしばらく歩いて行くと、次の目的地であるのこぎり山への登山口がある永台寺(6時50分)に到着し、本堂と墓地の間を通って山の中に入って行く。

薄い踏み跡をたどっていくと正面に大岩(6時59分)が出てくるが、折角なのでこれを右手に回ってよじ登ると、岩の頂上には灯籠付きの石の祠(7時1分)が立っている。その先も岩場のアップダウンが続くが、祠(7時28分)を通過した後のピーク(7時35分)が“のこぎり”の中心部分なんだろう。

事前学習によるとその先の下りがイヤらしそうなので、楽に下りられそうなところを探しながら歩いて行くと右手に適地を発見。古びた赤いリボンのところまで慎重に急降下し、これで一安心と先に進むが、どういう訳か次のチェックポイントである626ピークの姿が見えてこない。

GPSを確認すると、どうやら誤って右手の枝尾根に引き込まれてしまったようであり、慌てて先程の赤リボンのところまで引き返す。すると、その右手にも似たようなリボンが続いており、それをたどって無事正しいルートに復帰。7時58分にのこぎり山の山頂である626ピークに着いた。

岩場のアップダウンもこれで一段落であり、自宅にメールしてから祠(8時9分)〜鉄塔(8時18分)と歩いていくと、やがて薄い積雪に覆われた718ピーク手前の分岐(8時24分)に着く。多高山へ向かうにはここを左折するのだが、「こゑきく時ぞ 秋は悲しき♪」の管理人さんの真似をしてさらに北上し、8時37分に花木峠。先月、証拠写真に収めたばかりの木杭にタッチして、これでまた少しばかり尾根を繋げることが出来た。

さて、718ピークまでの上り返しは結構大変だったが、何とか頑張って分岐(8時56分)まで戻ってくる。その先から尾根筋が広がり、少々ルートは探しづらくなるものの、まあ、歩くには至極楽チン。624.7mの三角点(9時28分)も薄い積雪に囲まれていたが、近くにベンチ状の木の根があったので、そこに腰掛けて小休止。菓子パンを頬張りながら自宅への2度目のメールを試みたが、何度やっても繋がらなかった。

再出発(9時39分)後、2つ目の鉄塔(9時41分)を潜ってしまうと、しばらくはこれといった目印の見当たらない地味〜な山歩き。最終目的地である多高山の姿はときどき視野に入るが、そこに着くまでは“しっかり上ってしっかり下る”の繰り返しであり、次第に両足に疲労が蓄積してくるのを感じながら、535ピーク(10時15分。標識は見当たらなかったが、GPSで確認)〜ホタテ岩(10時43分)を経て11時20分に多高山(608.1m)。

ようやくたどりついた山頂ではあるが、壊れかけた石の祠と小さな山名板があるだけで周囲の見晴しはいま一つであり、自宅に任務完了のメールを入れたくらいで早々に退散。途中、一箇所だけイヤらしい岩場があるが、そこさえ過ぎてしまえばあとは緩やかな斜面を下りていくだけであり、11時48分に麓にあるゴルフ場の駐車場。最後は舗装道路を歩いて12時18分に根古屋森林公園まで戻ってくる。本日の総歩行距離は17.6kmだった。

ということで、飛駒の集落内をテクテク歩いていると、要谷山から多高山まで本日歩いた尾根をぐるっと見渡すことが出来、これがなかなか良い気分。次の機会に多高山と赤雪山の間を歩けば、足利市織姫神社から氷室山までの尾根が繋がることになるのだが、さて、どんなルートで歩いてみましょうか。