宿堂坊山〜三俣山

今日は、かなり間が空いてしまったお手頃なロングコースの第17弾ということで、群馬県との県境上に位置する宿堂坊山と三俣山を周回で歩いてきた。

当初の予定では千手ヶ浜を起点にして黒檜岳→シゲト山→三俣山→宿堂坊山と時計回りに歩くつもりだったのだが、めっきり日の短くなってきた今日この頃、まるっきり土地勘のない宿堂坊山を最後にもってくるのはちょっぴり不安。その点、一度歩いたことのある黒檜岳なら、万が一、日没後になっても何とかなりそうということで、急遽、反時計回りに予定を変更し、午前5時半頃に菖蒲ヶ浜付近の駐車場に到着する。

周囲はまだ薄暗いが、千手ヶ浜までは何度か歩いたことのある遊歩道であり、5時43分に駐車場を出発して“千手ヶ浜3.8km”の標識(5時45分)のところから遊歩道に入る。ところが、昔の記憶は全く当てにならず、ここでいきなりのコースアウト。ちょっぴり焦ったものの、右側の斜面をよじ登ってコースに復帰してからは至極順調であり、赤岩(6時7分)〜高山分岐(6時27分)と歩いて6時38分に千手ヶ浜に着く。

その先しばらくは舗装道路の上を歩き、“西ノ湖1.0km”の標識(6時57分)を左に入る。吊り橋(7時4分)を渡ると、そろそろネットで調べておいた尾根への取付き地点であるが、鹿避けネットが張ってあるため尾根に近づけない。やむを得ず少し先に進み、チェーンに“関係者以外立入禁止”のプレートが付けられた場所(7時8分)から右手の尾根へと踏み入るが、取付きが遅れた分だけ高低差は増してしまったようであり、10分余の悪戦苦闘の末、ようやく尾根上に出る。

その尾根を歩いていくとしばらく先で尾根の形が見えなくなり、そこが東からの尾根への乗換え地点。再び傾斜は増していくが、最初の取付き地点に比べれば何ということはなく、8時ちょうどに東からの尾根上に出る。傾斜は少々きつめであるが、ほとんど藪のない尾根筋には所々ビニールテープの目印も付けられており、それをたどって8時36分に宿堂坊山(1968.2m)に着いた。

ここから待望の県境歩きが始まるが、事前学習のとおり目印は豊富。踏み跡はしばしば藪に覆われてしまうものの、尾根筋を忠実にたどっていけば必ず目印が見つかるので道迷いの心配は比較的少ない。“水場7分”の表示(9時36分)を過ぎるとルートは上り基調に転じ、10時25分に2番目の目的地である三俣山(1980.4m)に到着。

山頂からは群馬県側の山々を眺められるので、地面に腰を下ろしてしばし休憩をとり、10時38分に再出発。少し戻ってから分岐(10時42分)を右手に入ると藪は消えて今日一番の快適な尾根歩きとなり、大岩(10時57分)を左から巻き、1928ピーク(11時30分)〜石の祠(11時49分)と進んで、12時ちょうどにシゲト山(1835m)着。

東西に細長いピークを有するこの山の山頂の見極めは困難であり、山名板の掛かっている場所はGPSの表示よりやや西にズレているみたいだなあと思いながら、再び少々藪っぽくなってきた尾根筋を慎重に進んでいくと、1919ピーク(12時25分)を過ぎて12時55分に黒檜岳雨量観測所。

実はその先にある黒檜岳(1976m)の山頂はもっと不思議であり、山名板の掛かっている場所が2箇所ある。山名板の数からいったら手前(12時57分)より奥(13時1分)の方が圧倒的に多いのだが、GPSの表示に忠実なのは前者の方であり、5年前、後者を写真に収めただけで満足していた俺としては、ちょっぴり複雑な気分。

さて、社山分岐(13時5分)の先からはメジャーなルートだと思っていたのだが、倒木が放置されたままの登山道は5年前よりも随分と荒れた印象。クネクネと複雑に曲がりくねったルートは先が読めない感じであり、こんなところを日没後に歩いたら相当苦労させられただろうなあと考えながら、14時28分に中禅寺湖の湖岸まで下りてくる。

そこから先は千手ヶ浜(14時42分)〜高山分岐(15時00分)〜赤岩(15時24分)と歩いて、15時44分に駐車場到着。久しぶりのロングコースであり、シゲト山から黒檜岳の区間GPSの助けがなかったらかなり心細かったように思うが、まあ、何とか無事に歩き通すことが出来て一安心。本日の総歩行距離は25.4kmだった。

ということで、少々苦労はするものの、宿堂坊山と三俣山の山頂でスマホが繋がることを確認出来たのは大きな収穫であり、いずれ宿堂坊山と錫ヶ岳の区間も歩いてみようと思う。一方、三俣山と皇海山の間は随分距離がありそうであり、日帰りで歩くためには日の長い夏場での藪コギ(=考えただけでも恐ろしい!)が必須になりそうです。