花木峠から熊鷹山

今日は、お手頃なロングコースの第18弾ということで、佐野市にある熊鷹山を花木峠経由の周回コースで歩いてきた。

人気のこの山は2009年の年末に一度歩いているのだが、その南に連なる丸岩岳や野峰と一緒に歩いてみたいということでネット上の情報を探っていたところ、“花木峠”なる地形図には表記のない峠から歩いているレポートを複数発見。復路で奈良部山に立ち寄れば未踏の3ピークを一挙に歩けることにもなり、喜び勇んで県道208号線の(実質的な?)終点付近にある駐車スペースに着く。

身支度を調え、午前7時5分に「この先、林道行き止まり キケン」の看板のところから山歩きスタート。沢沿いの未舗装の林道を歩いて行くのだが、岩の上に置かれた祠(7時15分)を過ぎてしばらくすると堰堤が現れ、そのすぐ先に事前学習で調べておいた渡渉ポイント(7時24分)がある。

沢を渡った先にも、地形図上の破線に沿うような形で枝沢の(上流から見て)左岸に作業道が続いているが、正面に見えてきた尾根は右に巻くのが正解のようであり、7時33分に作業道を外れ、間伐材が放置された斜面を喘ぎながら上っていく。これまでの山歩きで好不調を感じたことはあまりないが、最近めっきり増えた体重だけは誤魔化しようが無いなあ。

稜線に出たところには2m位の木杭(7時56分)が立っており、おそらくこの付近が花木峠なんだろう。左手に雰囲気ぶち壊しのブル道を見ながら尾根上を歩いて行くとにわかに傾斜が強まり、岩場(8時12分)も出てくる。2つ目の岩場は右に巻き道が出来ていたので、それを使わせて頂いてから後ろを振り向くと岩の上の小さな祠が目に入る。あぶない、あぶない、もう少しで鍋岩山神(8時23分)を見逃してしまうところだった。

825mピーク(8時27分)の先に続くアップダウンもなかなか骨が折れるが、明瞭な登山道(9時5分)と合流すると最初の目的地である野峰(1010m)はもうすぐであり、9時8分に到着。その先もルートは明瞭であり、突如現れるカーブミラーのところで林道(9時52分)を横切ると、10時1分に2番目の目的地である丸岩岳(1127m)に着く。

そこから先はほとんど起伏の無い快適なハイキング道であり、明るい雑木林の中、左右に見える山々を眺めながらのんびり歩いて行くと、木の鳥居(10時27分)の先の斜面を上り切って10時30分に熊鷹山(1168.7m)。意外なことに先客は1人だけであり、十二山へ向かうというその方を見送ってからこちらも下山(10時48分)に取り掛かる。

さて、往路を丸岩岳(11時14分)まで引き返し、山頂の分岐を左に入る。石の祠(11時20分)の先で濃い踏み跡から別れて尾根筋を進むと、いつしか林道(11時25分)が現れてしばらくはそれと並行に歩いていく。ルート上には次第に岩場が目立つようになるが、それをいくつか越えて11時54分に最後の目的地である奈良部山(985.5m)に着く。

この先からは地形図上の登山道の表示は無いが、尾根筋は依然として明確だし、GPSもあるので大丈夫。12時40分に着いた岩場は事前学習に従って右から巻くが、枯れ葉が大量に積もって滑りやすくなった急斜面をトラバースするのはなかなか難儀なことであり、これから先が思いやられるなあ。

しかし、645mピーク(12時59分)を越えると岩場は見当たらなくなり、雑木林から植林地へと変わった中をずんずん下っていく。鉄塔(13時12分)の先からちょっぴり藪っぽくなるが、今の時期の藪は恐るるに足らず(?)、支尾根に引き込まれないよう注意しながら、無事、駐車スペース(13時36分)まで戻ってくる。本日の総歩行距離は17.3kmだった。

ということで、やや風は冷たかったものの、清潔感のある冬場の低山歩きはやはり快適であり、そのうち花木峠からその南にある多高山までの区間も歩いてみたい。一方、想定外だったのはこのエリアにおける電波事情の悪さであり、見晴し満点の熊鷹山山頂を含め、一度も自宅への経過報告メールを送れませんでした。