ミッション:インポッシブル/フォールアウト

今日は、妻&娘と一緒にトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を見てきた。

前作の「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015年)」は娘の付き添いで見に行ったようなものだったのだが、その小気味よいアクションシーンの連続に魅了されてしまい、遅まきながらすっかり本シリーズのファンになってしまった。この新作も全米での評価は上々のようであり、何故か冷静な娘を急かすようにして映画館へ向う。

さて、ストーリーは、“アポストル(神の使徒)”を名乗るテロ集団にプルトニウム核弾頭3基を奪われてしまったIMFのメンバーが、それを奪還するために世界を股にかけた大活躍を繰り広げるというもの。そのお話しに、前作で逮捕された“シンジケート”のボスであるソロモン・レーンや彼を追うMI6のイルサ、さらにはCIAから送り込まれてきたウォーカーといった面々が絡んでくるので、これが結構複雑。

しかし、そんなストーリーは本作にとって言わばBGMのようなものであり(!)、ヘタな疑問は引きずらないようにしながら目の前で繰り広げられるド派手なアクションを楽しんでいれば良い。そして、その9割方を引き受けているのが今年56歳になるトム・クルーズであり、いや〜、同じ中高年の同志として(?)思わず目頭が熱くなる。

それに加え、元祖「スパイ大作戦」を彷彿させるような華麗な“かご脱け詐欺的トリック”は2回も披露してくれるし、“例え世界平和がかかっていても、目の前の一人は決して見放さない”というイーサン・ハント精神(?)も遺憾なく発揮されており、うん、前作に引き続き脚本&監督を努めているクリストファー・マッカリーはやはりタダ者ではない。

正直、終盤になってイーサンの元妻の写真がスクリーンに映し出されたときには、“そんなややこしいネタをこれから始めるの?”と思わず頭を抱えてしまったのだが、終ってみればこれが非の打ち所のない見事なハッピーエンドに取りまとめられており、その鮮やかなお手並みは高く評価されてしかるべきだと思う。

ということで、これで元妻との関係は上手く精算できたので、次回作からはレベッカ・ファーガソン扮するイルサ(=こちらもMI6と上手く手を切ることが出来たみたい。)の出番が増えるかもしれないなあ。いずれにしても、本シリーズにかけるトム様の意気込みは凄まじいものであり、ダニエル・クレイグにも少しは見習って欲しいものです。(と言ったら、“彼には彼の良いところがある”と娘にたしなめられてしまいました。)