オーシャンズ8

今日は、妻&娘と一緒にサンドラ・ブロック主演の「オーシャンズ8」を見てきた。

娘が何故「オーシャンズ11(2001年)」のファンなのかは知らないが、本作の公開を一番楽しみにしていたのは彼女であり、一週遅れの「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」とどちらを見に行くか尋ねたところ、躊躇うことなくこちらを指名。トム・クルーズには申し訳ないが、もう一週お待ち下さいと心で念じながら映画館へ向う。

さて、ストーリーはジョージ・クルーニーが主演した「オーシャンズ11」の女性版であり、ダニー・オーシャンの妹であるデビー(サンドラ・ブロック)がリーダーとなり、女性ばかりの窃盗グループを組織してカルティエ秘蔵のネックレス“トゥーサン”を盗み出すというもの。

直接のターゲットになるのは世界一のファッションの祭典“メットガラ”でそれを身に付けることになっている女優のダフネであり、個人的には彼女に扮しているアン・ハサウェイの美貌が本作の最大の見所。それにもかかわらず、オーシャンズによって食事に薬物を混入された彼女がトイレに駆け込むという許しがたいシーンが出てくるのだが、幸い下剤ではなかったようなのでとりあえずホッとした。

この二人の他、デビーの片腕であるルー役でケイト・ブランシェットまで出演しているのだが、本家である「オーシャンと十一人の仲間(1960年)」と異なり、メンバー同士の“親密さ”みたいなものがあまり伝わってこないのは男と女の違いなのかなあ。拝見しながら“この三人って、本当に仲が良いのかしら”と少し心配になってしまった。

なお、最初は被害者側として登場したダフネが途中から仲間に加わるため、これで“オーシャンズ9”になって次回作に続くんだと思いながら見ていたのだが、鑑賞後、娘に話したところ、“ネックレスを盗んだ時点ではまだ7人組であり、そこにダフネが加わってはじめてオーシャンズ8になった”と厳しく指摘される。

迂闊にも最初から8人組だろうと思い込んでしまったが故の勘違いであるが、娘によるとこういう形で途中からメンバーが増えるのは初めてではないらしく、オーシャンズ・ファンであれば、あの出演者の顔ぶれを見ただけで本作のような展開は容易に予測できたハズ、とのことであった。

ということで、妻&娘は共に大満足の様子だったが、ジョージ・クルーニーの顔を見られなかったことだけが唯一の不満とのこと。幸い、本作の興行成績は本国でも上々のようであり、ダニー・オーシャンの死も風聞に過ぎないため、ひょっとすると「オーシャンズ9」で夢の兄妹共演(?)が実現するかもしれません。