LIFE!

今日は、娘のリクエストにお応えして、家族で「LIFE!」を見に行ってきた。

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年)」が大好きな娘は、当然、ベン・スティラーの大ファン。まあ、俺も彼のことは嫌いではないし、ましてや本作がダニー・ケイ主演の「虹を掴む男(1947年)」のリメイクとあっては断る理由は皆無ということで、期待に胸を膨らませて映画館へ。

さて、内容は、ダニー・ケイの多芸ぶりを披露することに主眼が置かれていた「虹を掴む男」のいい加減さに比べると、随分と真面目で前向きなストーリーになっており、本来ならばガッカリすべきところなのかもしれないが、そうはならないところがベン・スティラーのお人柄であり、正直、見終わっての印象は決して悪くない。

まあ、40歳過ぎまで会社の地下室でくすぶっていた中年男が、いきなり世界を股にかけた大冒険に出掛ける筈は無く、本作の予告を見ていたときには、スケボーや登山は妄想パートの方のシーンだろうとばかり思っていたのだが、実際は両方とも現実パートでの出来事。しかし、鑑賞中、展開に強引さを感じるようなことはなく、ごく自然に受け入れられてしまったのだから、まあ、文句をつける筋合いはないだろう。

ということで、本作に不満があるとすれば、冒険旅行のご褒美に「LIFE」の最終号の表紙を飾るというラストがちょっと出来過ぎに思えてしまうところ。せいぜいバツ1の中年女のハートを射止めるくらいで止めておいた方が本作に相応しかったような気がします。