デッドプール2

今日は、妻&娘と一緒に「デッドプール(2016年)」の続編である「デッドプール2」を見てきた。

とても面白かったけど、そのトリックスター的な持ち味が邪魔をして続編のストーリー作りには相当の困難が伴うのでは、というのが前作を拝見した後の俺の予感。しかし、そんな不安は何処へやら、一足先に公開された全米での評価は上々のようであり、映画化前からの大ファンである娘共々、期待に胸を躍らせながら映画館へ向う。

さて、ストーリーは、愛妻ヴァネッサを失った心の傷を癒やすために“見習い”としてX-MENに加わった主人公が、活動中に出会った悩める超能力少年ラッセルを更生させようと奮闘する感動ドラマ(?)なのだが、勿論、主人公の脳天気で非常識なキャラは健在であり、悪フザケの連続のせいで目頭を熱くしているようなヒマはほとんどない。

串刺しにされたウルヴァリン型オルゴールに始まる楽屋落ちの数々も主人公の鉄板ネタの一つであり、中には「愛のイエントル(1983年)」や「氷の微笑(1992年)」といった若い観客層を無視した旧作ネタまで披露してくれる。おそらく娘と俺の知識を足し合わせたとしても、本作に出てくるネタの半分くらいしか理解できなかったんじゃないのかなあ。

ちなみち、前作を見た後の俺の予感は半分くらい当たっていたようであり、X-MENの見習いは早々にクビになってしまうものの、その代わりに“X-フォース”という新たなヒーローチームを結成し、終盤からはジョシュ・ブローリン扮する大物キャラのケーブルが参加してくれる。

もう一人の大物キャラであるバニッシャーをアッと言う間に失ってしまったのは残念(?)だが、次回作以降、ケーブルと幸運の女戦士ドミノの二人が中心になってストーリーを引っ張ってくれれば、デッドプールも(超強力な脇役キャラとして)より一層そのユニークな本領を発揮してくれそう。最後の最後に救われたピーター君の活躍も期待して良いのかな。

ということで、鑑賞後はスタバに立ち寄って皆で本作に関する情報交換。アメコミに関する情報量では娘が圧倒的であり、デッドプールウルヴァリンとの浅からぬ因縁等について詳しく教えてもらったが、本作中、一瞬だけ映るバニッシャーの正体には二人とも気付かなかったようであり、俺のタネ明しを聞いてビックリしていました。