探偵はBARにいる3

今日は、妻&娘と一緒に大泉洋主演の「探偵はBARにいる3」を見てきた。

娘と俺は公開前から謎の炎上を遂げている「鋼の錬金術師」にも多少の興味(=まあ、怖いもの見たさかな。)はあったのだが、妻の“そんなもの知らん”という一言であっさり本作に決定。昨年の大河ドラマ出演でまた大物への階段を一段上がってしまった大泉洋の今後を憂いながら(?)映画館へ向う。

さて、ストーリーは、失踪した女子大生の行方を追っていた探偵(大泉洋)が、暴力団関係のイザコザに巻き込まれるというものであり、最後は、悪徳事務所の社長から大量の麻薬を横取りしたヒロイン(北川景子)の依頼を受け、その麻薬を再び社長に売りつけることによって大金をせしめようと奮闘する。

まあ、細かなことは覚えていないが、前2作に比べるとストーリーは単純になったような印象であり、登場人物も限られているため事件の構造は比較的容易に分かってしまう。残された謎はヒロインがそのような犯行に及んだ動機であり、これがちょっと泣かせる内容なのだが、脚本が下手で同じ“真相”を何度も繰り返し聞かされているうちに段々シラけてしまう。

ネタバレになってしまうが、もっと早い時点で“自分の娘にお金を遺すため”という彼女の動機を示しておき、ラストで“その娘は他人の子どもだった”という真相を明らかにするというのが普通だろうし、ヒロインがそのことを知っていたか否かは観客の想像に委ねるくらいの方がより印象的なラストになったように思う。

ということで、ラストは少々残念だったが、ストーリーを比較的コンパクトに収める一方、常連さん達のキャラを活かして全体的に笑えるシーンを増やしているのは大歓迎。3作目ということで良い意味でのマンネリ感も出て来たし、1〜2年に一本くらいのペースで新作をお願いしたいと思います。