隠居倉から三斗小屋温泉へ

今日は、妻と一緒に那須の隠居倉周辺を歩いてきた。

この週末は梅雨入り前の最後の晴天になりそうであり、本当ならもっと長距離のコースを歩かなければならないのだが、2日前、謎の高熱を発した娘を残したまま遠出するのも憚られるということで、3年前にも歩いた隠居倉を選択。妻が早起きに協力してくれたため、午前6時半頃に着いた峠の茶屋の駐車場にはまだ十分余裕があった。

さて、身支度を整えて6時36分に出発する。天気予報どおり上空には雲一つない青空が広がっており、風も穏やか。当初の予定では峰の茶屋〜三斗小屋温泉〜隠居倉と時計回りに周回するつもりだったが、あまりの晴天を見て、先に見晴らしの良い稜線部分を歩いてしまおうと考え直し、峰の茶屋(7時25分)〜朝日の肩(8時6分)〜熊見曽根(8時23分)と歩いて8時55分に隠居倉。

熊見曽根から眺めたときには満員(?)だった山頂も今では男性の2人連れがいるだけであり、周囲の景色を楽しみながらゆっくり休憩。花の方は盛りを過ぎつつあるイワカガミとシャクナゲくらいしか見られなかったが、そのせいもあってか、羽虫の襲来に悩まされることもなく空腹を癒やすことが出来た。

さて、9時18分に再出発した後は、急な斜面を三斗小屋温泉まで下りていく。ここを歩くのは俺も初めてであるが、笹等はきちんと刈り払われているため心配していたような藪っぽさはほとんど無い。硫黄の臭いがしてくると湯煙を噴き上げている源泉(9時48分)はもうすぐであり、温泉神社(10時00分)を経て、10時5分に三斗小屋温泉に着く。

9年前に訪れたときにはほぼ素通りだったが、今回は妻と一緒に2軒のレトロ感たっぷりの温泉旅館をじっくり見て回る。どちらの宿もそれなりの規模であり、紅葉のハイシーズンを除けば比較的容易に利用できそうだが、まあ、ネットが繋がらないので娘を誘うのは難しいだろうと考えながら再出発。

平坦すぎる山道も姥ヶ平への分岐(10時39分)を過ぎるといくらか傾斜が出てくるが、良く整備されているので道迷いの心配は皆無。延命水(10時47分)〜避難小屋(11時18分)と歩いて峰の茶屋(11時43分)で2度目の休憩を取った後、12時53分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は9.6kmだった。

ということで、定番の休暇村那須の日帰り入浴で汗を流してから無事帰宅。好天に恵まれたとても爽快な山歩きになったが、隠居倉から眺めた三本槍の山頂がずいぶん遠く思えてしまったのがちょっと心配であり、そろそろもう少しホネのある山歩きをしないと足腰が完全に鈍ってしまいそうです。