レディ・プレイヤー1

今日は、妻&娘と一緒にスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」を見てきた。

漏れ伝わってくる情報によると、本作には1980年代の映画に出てきたキャラクター等が多数登場するらしいのだが、そんなド派手な作品を70歳過ぎのスピルバーグに任せて大丈夫なのかちょっと心配。マーベル作品等における若手監督の台頭が著しい中、年寄りの冷や水にならなければ良いがと思いながら映画館へ向う。

さて、ストーリーは、“オアシス”というVRを利用したオンラインゲームが(主に下層階級で)大流行している2045年の世界が舞台であり、その創始者である故ジェームズ・ハリデーがVRワールド内に隠したイースターエッグを探し出そうとする主人公ウェイド・ワッツとその仲間たちの活躍が描かれている。

そのイースターエッグを最初に見つけた者にはハリデーの莫大な遺産の他、オアシスの後継者としての地位が与えられるということで、当然、ライバルは大勢いるのだが、最大の敵になるのは巨大企業IOI社を率いる社長のソレント。ゲーム参加者は、全員が思い思いのアバターに姿を変えてハリデーが仕掛けた3つの謎に挑戦する!

まあ、本作の最大の魅力はそのVRワールドに出てくる懐かしいメカやキャラクターの数々であり、主人公のアバターであるパーシヴァルは「バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年)」に登場したデロリアン号に乗って仮想世界を疾走し、「AKIRA(1988年)」の金田バイクを操る美少女アルテミスに出会う。

また、ソレント(のアバター)が操縦するメカゴジラに戦いを挑むため、パーシヴァルの仲間であるダイトウが変身するのは機動戦士ガンダムであり、その際に彼が日本語で言い放つ「俺はガンダムで行く!」のセリフは正に感涙もの。正直、久しぶりに日本に生まれてきて良かったと思うことが出来た。

その他にも、キングコングアイアン・ジャイアントは大暴れするし、キューブリックの「シャイニング(1980年)」に出て来たあの幽霊ホテルが忠実に再現されている等、映画ファンを喜ばせてくれる映像が次々に現れる。娘(=「スマブラみたい!」と大喜びだった。)の話ではキティちゃんも出ていたとのことであり、うん、これはブルーレイを購入して見直さなければいけないなあ。

ということで、一瞬とはいえスピルバーグの実力を疑ったのは俺の不明の致すところであり、「ジュラシック・パーク(1993年)」に引き続き、また一つ新たな世界を切り拓いてくれたらしい。次回作は製作総指揮でも良いので、円谷プロ任天堂のキャラクターをよろしくお願いいたします。