デッドプール

今日は、妻&娘と一緒にようやく本邦公開となった「デッドプール」を見てきた。

この作品を一番心待ちにしていたのは娘であり、全米での興行成績が上々だったこともあって本作への期待は高まるばかり。これまで見てきたアメコミヒーロー映画に比べると相当お下品な内容らしいが、まあ、そういう作品を彼女と一緒に見られるようになったんだなあとちょっぴり感慨深く(?)思いながら映画館へ。

さて、ヒーロー映画の第一作目には、ヒーローになるまでの経緯を観客に説明しなければならないという大きな負担が付きものなのだが、本作では回想シーンの活用によりこの難題を軽々クリア。まあ、そんなことが出来るのも、デッドプールの誕生秘話に感動的要素が著しく欠けているからなんだけどね。

敵役であるエイジャックスと戦う理由もほとんどデッドプールの私怨みたいなものであり、正義とか人類愛といった重〜いテーマとは無関係。そして、そこから生まれる“軽さ”こそがデッドプールの最大の魅力であり、のべつ幕なしに軽口をたたきながら敵と闘う戦闘スタイルもそんな彼にピッタリだと思う。

見終わってからの娘からの情報によると、アメコミに登場するデッドプールイカレっぷりは尋常ではなく、映画版では随分マトモに描かれていたとのことであるが、良い悪いはともかく、惚れた女のために命がけ(?)で闘うというストーリーは大衆にも受け入れやすいものであり、まあ、とりあえずは快調な滑り出しといったところだろう。

ということで、本作の大ヒットを受けて続編(=ストーリー作りは意外に難しいかも?)が製作されるのはまず間違いないところだが、やはり彼のトリックスター的な持ち味は“脇役”としての方が遺憾なく発揮されるのではなかろうか。真面目なブライアン・シンガーでは難しいかもしれないが、いつの日かX-MENの一員(?)として闘う彼の姿を見てみたいと思います。