アントマン&ワスプ

今日は、妻&娘と一緒にマーベル映画の最新作である「アントマン&ワスプ」を見てきた。

本国アメリカより約2ヶ月遅れての公開ではあるが、こちらとしても封切りだった先週末は見に行けなかったという負い目があるので、まあ、あまり大きな声で文句を言う訳にもいかない。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)」の衝撃は薄れつつあるものの、ようやくアントマン不参加の理由が判明することを楽しみに映画館へ向う。

さて、ストーリーは、約30年前に起きた“事故”によって量子の世界に閉じ込められてしまった初代ワスプことジャネット・ヴァン・ダインを救出するというのがメインのエピソードであり、彼女の夫であるハンクと娘のホープ(=2代目ワスプ)の二人に協力してアントマンことスコット・ラングが大活躍。

勿論、それだけでは真面目なSF映画になってしまうため、ハンクの科学技術を盗もうとする闇の武器商人ソニー・バーチや、ハンクに対して個人的な恨みを抱いている怪人ゴースト等が加わってアクションシーンたっぷりのドタバタ劇を繰り広げてくれるのだが、いずれもマーベル映画のヴィランとしては小物感が否めない。

まあ、アントマン・シリーズの場合、世界平和よりも目の前の家族愛(=特に父娘の絆?)の方を大事にするというのが大きな特徴の一つであり、本作でも前歯の生え揃ったキャシーとスコットとの父娘の会話がとても良い雰囲気を醸し出しているのだが、正直、あの程度の敵に手こずっていたのではマーベル・ヒーローの名が廃るというものであり、次回作ではもう少しホネのあるヴィランを登場させて欲しい。

ちなみに、気掛かりだったインフィニティ・ウォーへの不参加の理由であるが、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)」でスコットがキャプテン・アメリカに協力したことがソコヴィア協定違反に問われてしまい、FBIの監視下で2年間の軟禁生活をおくっていたから、ということらしい。

当然、アントマンの能力を使えば容易に脱出できたのだろうが、そうすると愛娘のキャシーとの面会が困難になってしまうので、大人しくFBIの監視下に入っていたというのも仕方ないところ。その後のインフィニティ・ウォーの騒動に気付かなかったというのも、いかにもアントマンらしい。

ということで、そんな“世界の片隅で”家族愛を育んでいたアントマンであるが、宇宙規模に拡大したインフィニティ・ウォーの影響から逃れることは出来ず、ハンクたちが煙のように消失する中、一人で量子世界に閉じ込められてしまうという衝撃のエンディング。ひょっとすると、来るサノス戦では隠し球的な活躍(?)が期待できるのかもしれません。