ANNIE/アニー

今日は、妻と一緒にミュージカル映画の「ANNIE/アニー」を見に行ってきた。

オリジナルのミュージカルは世界大恐慌当時のニューヨークが舞台になっているらしいのだが、映画版の方では舞台は現代に移され、主人公も黒人の女の子に変更されている。本作の冒頭、赤毛のアニーが出てきたり、ルーズベルト大統領のニューディール政策の説明があったりするのは、オリジナルに対するオマージュということなんだろう。

さて、舞台を含め、「アニー」という作品を拝見するのは今回が初めてなのだが、ストーリーは予告編から誰でも容易に想像できる程度の内容であり、まあ、こういうのを安直というのだろう。せっかく相手役にジェイミー・フォックスという大物を起用したにもかかわらず、彼の良さもほとんど活かされていなかった。

しかしながら、小さな女の子の“健気さ”というのは俺の最大の弱点であり、分かっていても目頭に滲んでくる涙を止めることは出来ない。主役を務めたクヮヴェンジャネ・ウォレスの歌は決して上手いとは言えないものの、その自然で素直な歌声はオールロケという現代的なミュージカルにはむしろピッタリ。これで、終盤、彼女(と孤児の友人たち)の大活躍によって一件落着っていうシナリオになっていたら文句は無かったんだけどなあ。

ということで、これも見終わってから知ったことなのだが、「アニー」は1982年にもジョン・ヒューストン(!)の監督により映画化されているらしい。こちらはよりオリジナルに忠実なようなので、今度、妻と一緒にDVDで見てみようと思います。