今日は、妻&娘と一緒に東急シアターオーブで開演中の「ブロードウェイミュージカル コーラスライン」を見てきた。
昨年末にこの来日公演のニュースを聞いて以来、とても楽しみにしていた作品なのだが、昨日の尾瀬からの帰り道、車内でずーっと本作のCDを聴いていたので準備は万端。ヒカリエの「Kailua Weekend」でフォー(妻)、肉(娘)&エッグベネディクト(俺)の昼食をペロリと平らげてから会場へ向う。
さて、定刻に幕を開けたステージ上は大勢のダンサーたちが新作のオーディションを受けている真っ最中であり、おそらく今まで見たブロードウェイミュージカルの中では一番出演者数が多いんじゃないのかなあ。しかも、ステージ奥に設置された鏡にダンサーの姿が映るので効果は二倍であり、オーディションの熱気がストレートに伝わってくる。
そして、最終選考に残った17人がステージ上に一列に並んでから2曲目に披露されるのが名曲“At the Ballet”であり、シーラ、ビビ、そしてマギーへと歌い継がれる悲しくも美しいメロディは俺の大のお気に入り。シーラの色っぽさは期待以上だったし、最後を締めるマギーの歌唱力もなかなかのものであった。
一方、“Dance: Ten; Looks: Three”を歌う整形美人のヴァルに関しては、残念ながらリチャード・アッテンボロー監督の「コーラスライン(1985年)」でその役を演じていたオードリー・ランダースのピチピチした魅力にはちょっと敵わない。しかし、Wikipediaによるとアッテンボローもヴァル役の選定にはとても苦労したそうであり、まあ、あまり贅沢は言っていられないのだろう。
ちなみに、最も素晴らしい歌声を披露してくれたのはディアナ役のナタリー・ブルジョワという女優さんであり、“Nothing”と“What I Did for Love”という曲調の異なる2曲でそれぞれに魅力的なソロを聴かせてくれる。映画版で後者の曲を歌っているのはキャシーだったと思うが、これはやはりディアナが歌う方がオリジナルらしい。
ということで、それ以外にも映画版と異なる演出がいくつか見られたが、最後は、最終予選に残れなかったダンサーたちやケガで退場したはずのポールも加わった華麗な“One”で大満足のフィナーレ。いつもどおりアンコールに冷たいのがシアターオーブの欠点なのだが、今回はその代りに(?)フィナーレを撮影OKにしてくれたので、素敵な写真をたくさん撮ることが出来ました。