マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

今日は、妻&娘と一緒に「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」を見てきた。

個人的には、ようやく近場でも公開が始まった「カメラを止めるな!」の方により興味があったのだが、まあ、多数決をとっても結果は見えているのでここは大人しく諦めるしかない。前作「マンマ・ミーア!(2008年)」はとても楽しいジュークボックス・ミュージカルだったけど、まだ使われていないABBAのヒット曲って何かあったっけ?と悩みながら映画館へ向う。

さて、ストーリーは、母ドナとの夢だったホテルの新装開店にこぎつけたソフィ(アマンダ・セイフライド)が、その完成披露パーティを開くために昔の仲間を招待するというものなのだが、開始早々ドナが既に他界していることが判明して吃驚仰天。確か、ポスター等にはメリル・ストリープの顔も写っていたハズなんだがなあ。

そんなポッカリ空いた空白を埋めてくれるのが、回想シーンで若き日のドナを演じているリリー・ジェームズであり、ソフィに三人の父親が出来た経緯を元気いっぱいに演じてみせてくれる。まあ、昭和生まれのオヤジの眼からするとあまり褒められたことではないような気もするが、これが同年代の青年のエピソードであれば“若気の至り”として比較的容易に許容されてしまうことを思えば、そう目くじらを立てる必要もないだろう。

また、コリン・ファースをはじめ、10年前に公開された前作の主要メンバーがそのままズラッと顔を揃えているのがとても嬉しいところであり、やっぱり出てこないのかなあと少々不安になり出した頃に、満を持して登場するメリル・ストリープの貫禄には思わず頭が下がる。初参加となるシェールも加わったエンディングは、ミュージカル映画ならではの最高に楽しいフィナーレだった。

ちなみに、心配していた劇中の使用曲であるが、最初の数曲は耳慣れないナンバーが続いたものの、比較的早い時点で“Waterloo”が出てくれてホッと一安心。“Mamma Mia”等の代表曲は前作との重複とは無関係に取り上げられているようであり、“Dancing Queen”が前作と似たようなシチュエーションで使用されていたのが懐かしくてとても良かった。

ということで、脚本&監督を担当したのはオル・パーカーという男性だが、彼は「マリーゴールド・ホテル」二部作の脚本を努めるなど、女心をつかむコツを熟知しているようであり、鑑賞後の妻&娘の表情はともに大満足の笑顔。まあ、それを見られれば「カメラを止めるな!」を見逃したことなんて、全然後悔していません(?)。