ナルニア国物語 第3章アスラン王と魔法の島

今日は、家族で「ナルニア国物語 第3章アスラン王と魔法の島」を見に行ってきた。

ハリポタシリーズに比較すると我が国での盛上がり度はいま一つのようであるが、毎回、期待を裏切らない水準を維持し続けているシリーズの第3作目。前作でピーターとスーザンの二人が“卒業”してしまったので、今回はエドマンドとルーシー、それに彼等のいとこであるユースチスが新顔として参加して新たな冒険を繰り広げる。

本作では、彼等がカスピアン王の東の海を目指しての航海に同行する形になるため、前作や前々作のようなスケールの大きい戦闘シーンを拝見することは出来ないものの、反面、シンドバッドの冒険譚みたいにファンタジー色の強いストーリーになっており、以前から気になっていた少年少女による“殺人”のイメージが希薄になっているのは大変有り難い。

ラスボスは“悪意を持った緑色の霧”ということになるのだろうが、このラスボスの意図が最後まで不明のため、最後の戦いに勝利しても何かスッキリしないのがちょっと残念。しかし、子どもたち3人それぞれの人間的な成長が説教臭くなることなく描かれており、見終わってからの印象は決して悪くない。

これでエドマンドとルーシーも“卒業”ということになってしまったが、原作ではこれも予定どおりのことらしく、ピーターやエドマンドとは異なる三枚目的な要素を強く持ったユースチスが今後どのようなヒーローに成長していくのか、今のうちからとても楽しみである。

ということで、本作は3Dの方を拝見させて頂いた訳であるが、それを意識したような演出は皆無であり、映像が飛び出さないったらありゃしない。正直、@400円の追加料金はドブに捨てたようなものであり、2Dで十分だったと思います。