ボルト

2008年作品
監督 バイロン・ハワード、クリス・ウィリアムズ
(あらすじ)
犬のボルトは、TVドラマで無敵のスーパードッグとして活躍するスター犬。彼のリアルな演技を引き出すため、周囲の人間たちはドラマの世界を現実と思い込ませていたのだが、あるときそれが裏目に出てしまい、ドラマの中で飼い主の少女ペニーが悪党たちに誘拐されてしまったのを現実と勘違いしたボルトは、彼女を救うためにハリウッドのスタジオを飛び出してしまう….


ディズニー製のCGアニメ。3D映画として製作されているらしいが、DVDなので、当然、2Dで鑑賞。

CGアニメの分野ではあまりパッとした作品の見られないディズニー映画であるが、本作はピクサージョン・ラセターが製作総指揮を執っているということで、ちょっぴり期待しながら妻と一緒に拝見させて頂いた。

冒頭、ボルトが超能力を駆使して悪党たちと戦うという、「Mr. インクレディブル(2004年)」顔負けのなかなか迫力のあるシーンから始まるのだが、劇場公開当時に耳に入ってきたマスコミの“雑音”のせいで、これがTVドラマの中での出来事であることはあらかじめ判っている故、その後のタネ明かしにも意外性は全くない。

それに止まらず、“現実の世界に接することによってボルトは自らの間違いに気付くものの、飼い主であるペニーの愛だけは本物と信じて再び彼女の元へ帰ろうとする”というところまでがいつの間にか俺の頭に入っていたのだが、実際に見てみると、何とそこまでで全体の5分の4くらいが終了してしまっている!

要するに、全ストーリーの8割程度をネタバレ状態で見た訳であり、これではどんなに面白いストーリーもすべて台無し。しかも、残りの2割のうち、“ペニーの愛は本物なのか?”という点については、彼女の性格の良さから言って最初からYesなのは間違いなさそうだし・・・。

ということで、まあ、子供向けということで比較的単純なストーリーである故、ちょっとしたあらすじの紹介が大幅なネタバレになってしまったのかもしれない。個人的にも、映画館やDVDで見る予定の作品に関しては、出来るだけ雑音が耳に入ってこないよう注意してはいるんですけどねえ。