ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

2008年作品
監督 マーティン・スコセッシ 出演 ザ・ローリング・ストーンズクリスティーナ・アギレラ
(あらすじ)
ザ・ローリング・ストーンズが2006年にニューヨークのビーコン・シアターで行った慈善コンサートの模様を舞台裏も交えて収録した音楽ドキュメンタリー。オープニングの“Jumpin' Jack Flash”からラストの“(I Can't Get No) Satisfaction”まで全18曲が演奏される….


マーティン・スコセッシによる我らがザ・ローリング・ストーンズのライブ・ドキュメンタリー作品。

スコセッシ監督といえば、最近ではボブ・ディランの「ノー・ディレクション・ホーム(2005年)」、そして30年前にはあのザ・バンドの傑作「ラスト・ワルツ(1978年)」といった具合に、ロック・ミュージシャンとの因縁浅からぬ作品を発表し続けている人。年齢的には俺よりも10数歳上なんだけど、音楽の趣味は割と一致してるみたい。

冒頭、ステージ・デザインの打合せが出来ないとか、演奏する曲名を教えて貰えないとかいったスコセッシ監督の愚痴から入るんだけど、コンサートが始まってしまえば後は文字通りザ・ローリング・ストーンズの独り舞台。正直、1曲目の“Jumpin' Jack Flash”では“ちょっと衰えたかなあ”なんて思ってしまったのだが、4曲目の“All Down the Line”あたりからはまさに絶好調のノリで、最高のパフォーマンスを見せてくれる。

途中でストーンズのメンバーがマスコミのインタビューに答えているシーンが挿入されるんだけど、おそらく本作用に行われたインタビューはキースとロンが一緒に答えているものだけで、他はみんな昔のフィルムの使い回し。結局、スコセッシはミックのインタビューも取れなかったんだねえ。

ということで、会場となったビーコン・シアターは収容人員2,800人というこじんまりとした施設であり、そんな場所でストーンズのライブをみっちりと楽しめるというのは本当に羨ましい限り。バックには、ボビー・キーズや元オールマン・ブラザーズ・バンドチャック・リーヴェルといった懐かしいミュージシャン達も参加していました。