スタートレック

ヒマなので映画でも見に行こうという話になり、娘に「スタートレック」と「ターミネーター4」のどちらが良いか尋ねたところ、前者ということになった。

内容的には、主人公のジェームズ・タイベリアス・カークがエンタープライズ号の船長になるまでのお話しであり、例によって物語の背景や主要メンバーの紹介を兼ねながらのストーリー展開になるが、そこは超有名シリーズの強みということで、惑星連邦をはじめとする作品の舞台設定に関する説明は、相当おざなりな印象。

俺も子供の頃にTVの「宇宙大作戦」を見ていたクチではあるものの、トレッキーでは全くなく、TV版でミスター・カトーと呼ばれていた人物の本名が“スールー”であることも本作を見て初めて知ったくらいであるが、まあ、バルカン人のキャラクター設定程度は十分認識していたので、特に混乱することもなく、それなりに楽しく拝見することが出来た。

TVシリーズの放映時には、白人以外に、黒人やアジア人といった多民族による混成チーム制を採用したことの“先進性”が評価されたらしいが、今となってみると、アメリカ人が相変わらず世界のリーダーシップを握っているという“後進性”のほうが目立ってしまうのが皮肉なところではあるが、まあ、そこは目を瞑ることにしよう。

ということで、スタートレック初体験の娘に本作の感想を求めたところ、知らない言葉の連続でちょっと戸惑ったとのこと。また、彼女の“転送を多用し過ぎ”という批判は我が家の一致した意見であり、妻は“まるで「どこでもドア」みたい”と言っていた。おそらく、続編では(「スター・ウォーズ/帝国の逆襲(1980年)」のときのミレニアム・ファルコン号のように)転送装置がいきなり故障するんでしょうけどね。