インフェルノ

山歩きの後、妻&娘と一緒にダ・ヴィンチ・コード・シリーズ(?)の最新作である「インフェルノ」を見てきた。

本当の封切りは先週末だったのだが、俺の都合がつかなかったため、妻&娘にお願いをして見に行くのを今日まで待ってもらった。ちなみに、俺が京都の山中を彷徨っていた頃、彼女たちは「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」を見ていたそうであり、幸いそちらもなかなか面白かったとのこと。

さて、これまでの事件では“当事者から依頼を受けた探偵役”という第三者的なポジションを堅持していたラングドン教授であるが、本作では開始早々お上(?)から命を狙われるという波乱の幕開けであり、警察やWHOの追跡をかわしながらダンテの神曲にまつわる様々な謎を解き明かしていく。

終盤の種明しによって、実はいつもと同じパターンであったことが判明するのだが、それまではアクションシーンの連続であり、肝心な謎解きの方はちょっとおざなりな印象。まあ、フィレンツェヴェニスといったお気に入りの観光地の映像が満載なこともあり、何とか合格点はクリアしているのだが、謎の中身が表面的で神曲の内容自体に深く関わっていないところがかなり物足りない。

また、ヒロインのシエナを演じているのは「ローグ・ワン」で主役を務めるフェリシティ・ジョーンズなのだが、本作では“元天才少女”という設定を活かし切れておらず、正直、あまり印象に残るようなシーンは見当たらない。まあ、見た目は悪くないと思うので、「ローグ・ワン」での汚名返上を期待したい。

ということで、見終わってから2点ほど良く分からないところがあったのだが、小型プロジェクターの入手経路については、娘の助けを借りてゾブリスト→ブシャール→シンスキー→ラングドンであったことが判明。しかし、シムズがラングドン教授を殺害しようと決意した理由については未だ確信が持てないままであり、“WHOに身柄を確保されるくらいならいっそ殺してしまおうと思った”という理解で間違い無いのでしょうか。