鶏岳

今日は、妻と一緒に塩谷町にある鶏岳を歩いてきた。

せっかくの休日であるが、風が強そうという天気予報を聞いて県外遠征はあっさり断念。代わりに近場の栃木百名山でも歩いてみようかと思い、白羽の矢を立てたのがこの鶏岳であり、夏場は山ヒルが出るらしいが、もう十分に寒くなってきているのでその心配は無用だろう。

さて、事前学習によるとこの山の登山口は林道の途中にあるのだが、駐車スペースが無いために路上駐車になるらしい。それを避ける良い方法はないかと調べてみたところ、そもそも本来の登山口はその林道より手前にあるようであり、そこなら駐車スペースも確保できそうということで、午前8時頃に赤い鳥居の立つ“登山道口”に到着。

残念ながらこちらの駐車スペースも十分とは言えないが、まあ、何とか農道にかからないように車を止められたので大丈夫だろう。8時8分に赤い鳥居を潜ると登山道は沢に向かって下っていき、いきなりの渡渉。期待していた飛び石のようなものは見当たらないが、川底は固いので水量が少なければつま先立ちで渡れる。

ここで左手のリボンに気付かずにちょっと道迷い。しかし、間もなく明瞭な踏み跡を見つけることが出来、それをたどっていくと“二合目”(8時22分)の標識を経て林道(8時27分)に出る。妻には、ここで二つの登山口のことを告白するが、まだ全然疲れていないこともあって、遠い方の登山口を選んだことに対する不満は聞かれなかった。

最初の頃は平坦で歩きやすかった登山道も、三合目(8時31分)〜6合目(8時52分。これら以外の標識は見つからなかった。)と進むにつれて次第に傾斜がきつくなってくる。木の幹に“あと二息 がんばれ”と書かれた場所(9時1分)の先には石のゴロゴロした急斜面が続いており、おそらくここが鶏冠の部分なんだろう。

途中で泣きが入るかと思ったが、妻も随分とたくましくなったようであり、ほとんど休むことなく上り続けて9時26分に誰もいない山頂(667.8m)に到着。天気は快晴であり、こんなことなら紅葉の期待できる高山を選ぶべきだったかとチラッと後悔したが、まあ、こんなふうに夫婦水入らずでのんびり出来るのも悪くない。

コーヒー等を飲みながら30分くらい休憩し、9時57分に下山開始。備え付けのロープのお世話になりながら“あと二息…”(10時20分)のところまで下りてしまえばもう安心であり、10時43分に林道を横断し、往路ではパスしてしまった祠(10時52分)を見学してから10時56分に登山道口まで戻ってくる。本日の総歩行距離は3.7kmだった。

ということで、適当な施設が見つからなかったため恒例の日帰り温泉は最初から諦めてしまい、来る途中に見つけておいた“道の駅 湧水の郷しおや”に立ち寄っただけで無事帰宅。道の駅で購入した生落花生の殻を剥き、妻にフライパンで煎ってもらったのだが、これが香ばしくてほとんど一人で平らげてしまい、あっと言う間に山歩きで消費した以上のカロリーを摂取してしまいました。