安戸山

今日は、妻と一緒に那須塩原市にある安戸山を歩いてきた。

先日、高尾山縦走の代案として妻に提示して一度却下された山であるが、折角の事前学習の成果(?)を無駄にするのも勿体ないということで、“楽ちん”な点を前面に押し出してなんとか説得に成功。蟇沼地区の登山口は道順が判り辛いとのことだったが、事前にGoogleストリートビューで予習しておいたので、迷うことなく午前8時頃に貯水設備前の駐車スペースに到着する。

さて、この山の一般的なベストシーズンはイワウチワ等の花が楽しめる早春の頃なのだが、その頃には俺の苦手な紐状生物の目撃例も多いらしく、彼等が冬の眠りに付く今の時期が俺にとってのベストシーズン。わずかではあるが白いモノがちらつく中を8時9分に歩き出す。

駐車スペースの先に続く林道を歩いて行くと、間もなく堰堤(8時15分)のところで沢を渡る。枯れ葉の上に薄らと雪の積もった山道は電源開発の巡視路にもなっているのだが、しばらく先(8時31分)で巡視路は右手の斜面へと分かれていってしまい、電源開発の黄色い道標ともそこでお別れ。

大きく右手にカーブした先には積み木状の石の祠(8時53分)があり、その少し先で山道は上下に分かれる(9時11分)が、ここは事前学習のとおり下段を選択。左手に目指す安戸山の姿が認められるようになると、背の高い枯れ草(=茅?)がちょっとうるさくなってくるが、それを過ぎたところで道幅の広い廃林道の終点に出る。

そこに倒れていた安戸山方面を示す道標(9時32分)を拾い上げ、倒れないように木にもたれ掛からせてから再び山道に入る。雑木林の中に続くルートは依然として平坦なままだが、しばらくして尾根の取付き地点に到着すると、そこから先は薄く雪の積もった斜面を慎重に上って行く。

途中に出てくる長いロープ場(9時55分)が本日唯一の難所だが、妻もまだ元気なのでさして苦労することもなく上りきり、10時8分に安戸山(1151.5m)の山頂に到着。しかし、冷たい風に粉雪が舞っているような状態では腰を下ろして休憩する気分にはなれず、妻の言うように“何の感慨も無い”まますぐさま下山に取り掛かる。

復路は来た道を引き返すだけであり、廃林道(10時41分)〜石の祠(11時16分)〜堰堤(11時42分)と歩いて11時48分に駐車スペースまで戻ってくる。予想どおりの地味な山歩きだったが、ちょっぴり冬山の雰囲気(?)を楽しむことも出来たこともあり、個人的には全く不満は無い。本日の総歩行距離は6.9kmだった。

ということで、シーズンオフのためか、日帰り入浴に利用した「みなえりの郷 彩花の湯」はガラガラであり、ゆっくり湯船につかって冷えた身体を温める。その後、回顧の吊橋の所で昼食を取ったり、お土産を買ったりしてから帰宅しました。