太郎山には行き着けず

今日は、妻と一緒に奥日光の山王帽子山~太郎山を歩いてきた。

本当は夫婦淵から鬼怒沼までへの日帰りピストンを強行(?)する予定だったのだが、妻の「自信がない」という一言で急遽計画変更。咄嗟に思い付いたのが、先日、切込・刈込湖を歩いたときに話題になった山王帽子山であり、うまく行けば太郎山まで行けるかもじれないと思いながら、午前6時過ぎに山王峠の少し手前にある駐車スペースに着く。

身支度を整えて6時14分に歩き出し、舗装された林道を歩いて登山口(6時19分)に着く。予想より笹が密生していたのでレインスーツの下だけ身に付けてから登山口に入るが、ヤブっぽかったのは最初だけであり、妻は“暑い”と言って途中で脱いでしまう。一方、山頂までの急登についてはあらかじめ説明しておいたので苦情は出なかったが、スロースターター気味の彼女にとっていきなりの上りの連続はちょっと負担だったようであり、途中、何度か立ち止まって呼吸を整えながら7時32分に山王帽子山(2077m)に到着する。

11年前の記憶どおり山頂からの見晴らしはいま一つであるが、上空は晴れており、360度の絶景を期待して次の小太郎山へと歩き出す。長い斜面を下って鞍部(8時3分)に着くと、当然、そこからは小太郎山までの登り返しが待っているのだが、途中で白いガスに追い付かれてしまい、う~ん、これでは山頂からの見晴らしは微妙なところ。

9時32分にようやく小太郎山(2328m)にたどり着くが、やはり周囲は真っ白であり、目の前にそびえているはずの太郎山の姿さえ見ることが出来ない。まあ、そんな具合で妻のテンションは一向に上向かないようであり、仕方がないので今回はここから引き返すことに決定。じっとしていると汗が冷えて寒いというので9時50分に下山に取り掛かる。

復路は(基本的に)往路を引き返すだけであり、鞍部(11時00分)を通過して11時41分に山王帽子山まで戻ってくる。ここへ来てようやく妻の顔に余裕の笑顔が戻り、そこでしばらく休憩してから11時59分に再出発。登山口まで下りてきたのは12時53分のことであり、再び舗装道路を歩いて駐車スペース(12時58分)に到着。本日の総歩行距離は7.2kmだった。

ということで、どうやら今回は最初から妻の気分が乗らなかったようであり、もう少し楽なコースを選択すべきだったのかもしれない。幸い、妻にピークハントの興味は希薄であり、太郎山の山頂を踏めなかったことを悔やむ様子は全く見られないのだが、う~ん、これって単純に喜んで良いことなのでしょうか。
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