神は沈黙せず

昔から神様モノのSFには目が無い方で、この作品の存在も知らないではなかったんだけど、作者が「と学会」関係ということで二の足を踏んでいた次第。今回、本屋でみかけたときもちょっと躊躇したんだけど、まあ、物は試しということで読んでみた。

そんな訳で、ちょっと偏見を持ちながら読んだせいもあるかもしれないけれど、やっぱり俺には向いていないなあ。書かれている内容はちょっとグロいというか、決して気分がスッキリするような話ではないんだけれど、これがジュブナイルみたいに平易な文章で書かれているのが何ともいやーな感じ。

驚くほど魅力のない主人公や全く知的に思えない“天才的小説家”等々、残念ながらどの登場人物の方々もあまり好きになれなかったし、相当のボリュームを占める「2ちゃんねる」からコピペしてきたような情報等は、正直、金を出してまで読みたくなるようなシロモノではない。

ということで、作者がどのような読者層を念頭において書いたのかは知らないが、どうも俺のようなオヤジが読むべき本では無かったらしい。ある程度覚悟はしていたものの、まあ、久々の大ハズレということで。