プラダを着た悪魔

2006年作品
監督 デビッド・フランケル 出演 メリル・ストリープアン・ハサウェイ
(あらすじ)
ジャーナリスト希望のアンディ(アン・ハサウェイ)は、その足がかりとしてニューヨークの一流ファッション誌“ランウェイ”の編集長アシスタントの職に。元々ファッションに興味の無かったアンディであるが、カリスマ編集長のミランダ(メリル・ストリープ)の下での過酷なシゴキに耐えているうち、いつしかファッションの世界に魅せられていく....


劇場公開のときから見たかったのだが、うまく都合がつかずに見逃していた作品。

アン・ハサウェイ扮するアンディは、俺から見ると最初っから十分魅力的だと思うんだけど、ファッション界の基準からすると何とも“ダサい”らしい。そんなアンディも、初めのうちはミランダに対する反発心を糧として頑張っていたのだが、仕事に慣れてくるに従い、“ミランダに認められること”に満足感を感じるように変わっていき、結局、恋人や友人よりもミランダを優先するようになってしまう。

このへんのアンディの心情は理解できなくもないんだけど、それに対するミランダの仕打ちはちょっと酷いね。あの“出版される前のハリポタの最新刊を持ってこい”という命令は普通に実現不可能であり、要するにクビってことだったんだろう。まあ、本当ならここらへんがミランダから離れる潮時だったのだけど、運悪く(?)ハリポタの最新刊が入手できてしまったことから、事態はさらに悪化していく・・・

ラストは、我が身の保身のために部下を犠牲にしたミランダから“あなたは私に似ている”と言われたことをきっかけに、アンディが本来の自分を取り戻してハッピーエンド。まあ、月並みではあるが、好感が持てるエンディングでした。

メリル・ストリープの悪女ぶりもなかなかであったが、やっぱりアン・ハサウェイの魅力がこの作品の見所。ファッションに目覚めたアンディが、とっかえひっかえ素敵な衣装で登場するのは、男の俺が見ていてもとても楽しかったです。