1964年作品
監督 アンドレ・ユヌベル 出演 ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネス
(あらすじ)
新聞記者のファンドール(ジャン・マレー)は、世間を騒がせている怪盗ファントマを政府が人心を欺くために作り上げた架空の人物と思い込み、自らファントマに関するでっち上げ記事を書いて大当たりを取る。この記事に激怒した本物のファントマは、ファンドールやファントマを追うジューブ警部(ルイ・ド・フュネス)に変装して犯罪を行ったことから、二人は警察に逮捕されてしまう….
ファントマ3部作の1作目。
ジャン・マレー主演ということもあり、もうちょっと真面目なスリラーものかと勝手に想像していたが、実際は007とピンク・パンサーを足して2で割ったようなお気楽なアクション・コメディだった。
まあ、アクションといっても、40年以上前の作品にCGやワイヤーを使った派手なアクションを望むべくも無く、いたってマッタリ感の漂う作品に仕上がっている。そんな訳で、こりゃ、途中で居眠りするなあ、と思いながら見ていたのだが、意外なことに(?)最後まで眠くならずに見終わることが出来た。
前半のおマヌケな展開も悪くないけど、何といっても見物は後半のファントマとジューブ警部等による追跡劇。自動車、オートバイ、機関車、船、ヘリコプター、最後には潜水艦まで総動員した追っかけゴッコは、まるでルパン3世の実写版を見ているような気分! ラストもギャグマンガの定番みたいなオチでした。
出演者では、ルイ・ド・フュネスがやっぱり面白い。それと久々に見たミレーヌ・ドモンジョもやっぱりとてもキレい。映画とは関係ないけど、あの「タイムボカン」シリーズに出て来るドロンジョ様は、彼女のパクリだよね。
ということで、最終的な評価としては“意外におもしろかった”。ただし、2、3作目も見るかとなると、うーん、ちょっと微妙かな。