持丸山

今日は、妻と一緒に日光市にある持丸山を歩いてきた。

この三連休は奥多摩あたりのちょっぴりメジャーな山でも歩いてこようと考えていたのだが、コロナ第三波の急襲によって予定変更を余儀なくされる。そんなときにお世話になっているのが“栃木百名山”であり、紅葉が終わって人気の少ない山という検索条件でこの持丸山を選出し、午前8時過ぎに持丸橋を渡った先にある駐車スペースに到着する。

身支度を整えて8時23分に出発。(いい加減な)事前学習によると、今日のルートは廃林道の終点から右手の尾根に取り付けば良いらしく、まずは道幅は広いが、倒木や崩落で所々寸断された沢沿いの林道をテクテク歩いて行く。滝見橋(8時40分)の上からは確かに小ぶりな滝を眺めることが出来、さらに歩いて9時2分に林道の終点に到着する。

しかし、意外にもそこには尾根への取付きを示すような目印は存在せず、さらに前方には赤いテープが見えているものの、道が崩落しているためそこまで行くのはほぼ不可能。仕方がないのでここから右手の斜面に取り付いてしまおうと試みるも、足場が軟弱な故、自分一人ならともかく、妻と一緒ではちょっと無理っぽい。

ところが、20分くらいの悪戦苦闘の末、ふと左手の河原に目をやると、そこには赤テープが点々と続いており、なーんだ、一度河原に下りれば良いのか。呆れ顔の妻に謝罪してから河原を進んでいくと、やがて東電の巡視路らしき階段が現われてホッと一安心。そこを上って9時56分に鉄塔のところに着くことができた。

その先にも目印の赤テープは続いており、それをたどって次第に傾斜のきつくなる尾根を上って行く。しかし、先程の道迷いで一度緊張感の切れてしまったらしい妻の足取りは極めて重く、これはちょっと時間がかかりそうだなあ。急遽決まったこともあり、今回の山行は完全にナメてかかっていたのだが、正直、こんなに苦労するとは思ってもいなかった。

さて、そんな妻のスピードに合わせて超スローペースで尾根を上って行くと、一度傾斜が緩んだ先から薄い笹藪が出てくるものの、きちんと一人分の踏み跡は確保されているので無問題。それをたどって、11時57分、ようやく持丸山(1365.5m)の山頂に着くことができた。

地面に腰を下ろし、持参したカップラーメンやスティック飲料等で空腹を満たしていると、次第に妻の体力&ご機嫌も回復してきたようであり、12時38分に下山に取り掛かる。復路は往路を引き返すだけであり、枯れ葉に足を取られないよう注意をしながら、鉄塔(13時51分)~林道終点(14時29分)~滝見橋(14時47分)と歩いて15時5分に駐車地まで戻ってくる。本日の総歩行距離は9.0kmだった。

ということで、帰宅後、参考にさせて頂いたヤマレコのレポートを再確認すると、確かに「左の川原に降り」と書いてあり、どうやらそこを読み飛ばしてしまったらしい。それでなくとも、栃木百名山に選ばれている山の正式ルートがそんな不明瞭な訳はないということをきちんと理解していれば、あんな道迷いは起こさなかった筈であり、重ね重ね己の不明を恥じるばかりです。
f:id:hammett:20201128064157j:plain