女峰山を羽黒尾根から

今日は、GW中の休日出勤の代休を利用して一人で女峰山を歩いてきた。

久しぶりの一人旅なので、日頃のトレーニング不足の解消に少しは役立ちそうなコースを見繕っていたところ、羽黒尾根のツツジが見頃を迎えているというレポートを発見。黒岩尾根よりは短いが、まあ、腹部の膨満が気になり出した現状を考慮すれば無難な選択であり、午前4時半頃に林道入口の少し先にある路肩の広くなった場所に到着する。

羽黒尾根へは寂光の滝駐車場付近から取り付くのが一般的らしいが、せっかくなら尾根の末端から歩きたいということで、出発(4時35分)後、遮断機の下りた林道に入って適当なところから尾根に取り付く。あいにく尾根筋は古い作業道で寸断されているため期待したほど歩きやすくは無いが、“往路は尾根に忠実に”といういつものルール(?)に従って黙々と上って行く。

しばらく先で尾根は広い林道(5時1分)によって分断されてしまうが、その向かい側から再び山中に入ると祠(5時5分)の周辺では真っ赤なヤマツツジが満開。これが尾根筋にこだわったことのご褒美かと思いきや、そのすぐ先で先程の林道に追い付かれてしまい、結局、それを渡ったところが羽黒尾根の現在の“登山口”(5時7分)だった。

さて、ここから先は気楽な尾根歩きになるが、数分歩いたところで1頭の鹿の姿が眼に入る。俺の存在に気付いて逃げようとするのだが、何かロープのようなものが後ろ足に絡まっているために逃げられない。何とかしてあげようと近づいてみると、それは廃ロープではなくて“罠”であり、可哀想だが救出不可。出来るだけ驚かさないようにその場を遠回りをして先に進む。

いきなりあまり嬉しくないものを見てしまったが、周囲では赤いヤマツツジと紫のミツバツツジの饗宴が続いており、さらに進むとこれにシロヤシオが加わる。雨量観測計(6時9分)を過ぎる頃にはアカヤシオまで見られるようになり、まるで季節を巻き戻しているみたいだなあ。花に見とれていつしか踏み跡を見失ってしまうが、6時34分、無事に黒岩尾根に合流することが出来た。

これから先は道迷いの心配は無用であり、八風(7時6分)で小休止した後、黒岩(遙拝石。7時25分)~箱石金剛(8時9分)~唐沢小屋(8時36分)と歩いて、9時19分に女峰山(2483m)に到着。箱石金剛の先からは山道に残雪が見られるようになるが、危険性は無い故、持参した軽アイゼン、チェーンスパイク、スパッツ等の出番は一度も無かった。

さて、男体山方面はガスで真っ白なのだが、頭上は晴れており、会津方面の山々は全部丸見えという“半分青い”状態。お気に入りの男体山大真名子山~小真名子山の景観が見られないのは残念だが、幸い羽虫の大群はまだ発生していないようであり、無人の山頂を独り占めにしてゆっくり休憩を取った。

さて、9時37分に下山に取り掛かると、復路は(基本的に)往路を引き返すだけであり、唐沢小屋(10時7分)~箱石金剛(10時33分)~黒岩(11時7分)~落葉松金剛(11時15分)~八風(11時20分)~広い林道(12時45分)と歩いて13時13分に駐車地まで戻ってくる。復路では、往路で巻いてしまった黒岩のピークを踏んだ代わりに(?)広い林道を遠慮なく使わせて頂いた。

ということで、本日の総歩行距離は16.9kmであり、とりあえず最後までバテることなく歩き通すことが出来てホッと一安心。しかし、帰宅後、5年前に黒岩尾根を歩いたときの記録と比較してみたところ、八風~女峰山間で31分間の遅れ(=前回1時間42分、今回2時間13分)が判明し、う~ん、いくらセーブして歩いたからといって老化の影響は否定しがたい事実。来年以降、毎年このコースを歩いて老化の進み具合を調べることにしましょうか。
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