ハナント山から粕尾山へ

今日は、お手頃なロングコースの第34弾ということで、ハナント山の北西に連なる尾根を一人で歩いてきた。

平日の休みということで、出来れば紅葉のキレイな山を歩いてこようと思っていたのだが、折からの強風の影響で日光方面の天気予報はほぼ全滅。仕方がないので、昨年の12月以降中断していた“尾根繋ぎ”の続きを歩いてこようと思い立ち、午前6時過ぎに県道246号線の林道羽遠線入口付近に到着する。

県道の路肩が広くなったところに車を止めて6時22分に出発し、羽遠橋の上でクマ鈴×2とAMラジオを装着してから羽遠林道へと入っていく。そこは4年半前に下りで歩いた道であるが、当時の記憶は曖昧であり、“長かったなあ”という印象が残っているだけ。そんなことを考えながら歩いて行くと、突如、目の前に比較的新しいブル道(6時53分)が現われる。

勿論、前回は存在しなかったルートであるが、GPSで確認すると方向はお誂え向きのようであり、そこに入って林道のショートカットを断行。ちょっと急だったが、ブル道の終点付近から尾根に取り付いて再び林道(7時4分)に出ると、そこはあらかじめ目星を付けておいた旧道(=地形図上に破線で表示されている。)への取付き場所だった。

その先にもブル道は続いていたが、ここは正しく尾根上の旧道を辿ることとし、明確な踏み跡をどんどん上って行く。途中から踏み跡は尾根を外れてしまうが、このまま尾根筋を進んだ方が山頂への近道であり、次第に傾斜がきつくなるのを我慢しながら上り続け、7時35分に2度目となるハナント山(671.9m)に着く。

ここまで体力の低下は明かであり、計画どおり歩き通すことが出来るかちょっぴり不安になるが、まあ、時間はたっぷりあるので焦らずにのんびり行こう。下山に取り掛かると間もなく前回は設置されていなかったと思う防獣ネット(7時38分)に行き当たるが、その向こうには伐採地が広がっており、この周辺も4年半の間に随分伐採が進んだようである。

さて、7時51分に再び羽遠林道に降り立つと、ここからが本日の尾根繋ぎの始まりであり、いつものとおり“できるだけ尾根筋に忠実に”というルールに従って歩いて行く。最初の頃はなかなか快適な状況であり、鉄塔(8時21分)の先の藪もすぐに終わってくれたが、小さな石の祠(8時53分)のあるピークからの急降下はちょっと大変であり、ここが本日一番緊張した場面。

2つ目の鉄塔(9時21分)の前後からは立派な作業道が現われるようになり、それが尾根上を通っている場合には有り難くそこを歩かせて頂く。林道横平線を二度(9時26分、56分)横切ったところで時刻を確認するとちょうど10時になったところであり、切り株に腰を下ろして本日最初の大休止。先程から次第に風が強まってきたようであり、おそらく日光の高山では強風が吹き荒れていることだろう。

再出発(10時7分)後はしばらく防獣ネット沿いに歩くようになるが、少々藪っぽいこともあってちょっと歩き辛いなあ。しかし、再び横平林道(10時26分)を横断すると尾根が広くなったせいで状況は大きく改善。いつしか尾根上の防獣ネットも消え失せ、ホッとした気持ちで粕尾山(851.7m。10時53分)に着く。

周囲の紅葉はまだようやく色づき始めたばかりだが、一応、ここが本日の最終目的地であり、再出発(11時6分)後は、844Pの一つ手前の小ピーク(11時22分)から北東に伸びる枝尾根を使って下山する。事前学習で見掛けたヤマレコのレポートを参考にしたルートだが、最後の林道に下りるところが難しく、ちょっと引き返したところから右方向に進み、擁壁の切れ目を使って無事着地(11時42分)に成功する。

そのまま横平林道を下っていくと11時59分にポケットパーク上五月に到着し、次回はここに車を止めて次の横根山を目指す予定。その後は、iPodで嵐の「5×20」を聴きながら県道をテクテク歩き、13時51分に駐車地まで戻ってくる。いつもはちょっぴり退屈な舗装道路歩きも、昨夜、妻&娘とネット配信で見た「アラフェス2020 at 国立競技場」の感動を思い出しながら歩けばあっという間であり、本日の総歩行距離は22.1kmだった。

ということで、久しぶりの20km超えだったので少し疲れたが、とりあえず計画したとおりに最後まで歩き通すことが出来たので一安心。次回、ポケットパーク上五月から尾根筋に上り返すのはちょっと大変そうだが、まあ、今回同様、時間をかけてのんびり歩けば何とかなるでしょう。
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